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旅行にも最適な小型ボディとバリアングル液晶――オリンパス「E-620」レビュー(2/4 ページ)

» 2009年05月13日 10時47分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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6種類のアートフィルターを試す

photo アートフィルターはモードダイヤルから選択し、メニュー画面で6種類の効果を選ぶ

 E-620のアートフィルター機能はE-30と同等のもので、画像にエフェクトを加えて撮影するモードだ。効果は「ポップアート/ファンタジックフォーカス/デイドリーム/ライトトーン/ラフモノクローム/トイフォト」の6種類から選択でき、ライブビュー機能によって効果が加わった状態の映像を見ながら撮影できる。

 彩度が極端に高くなる「ポップアート」は、都会の街並みや建物、看板、乗り物、晴天の青空、緑の木々などそもそも色彩感のある被写体を撮ると、いっそうカラフルになり、インパクトの強いイメージが得られる。曇天下での自然の風景など、そのままでは色彩が乏しく、ぼんやりした印象になるシーンを撮り、メリハリ感を加える、といった使い方もいいだろう。

photophoto
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photophoto ポップアート

 薄布をかけたようなソフトタッチになる「ファンタジックフォーカス」は、女性ポートレートに最適。夜景を幻想的な雰囲気に仕上げる効果もある。階調がやわらからなる「デイドリーム」と「ライトトーン」は、白とびや黒つぶれを目立たなくし、明部から暗部までのトーンをしっかりと表現したいときに役立つ。薄い青みを加えたいならデイドリームを、カラーバランスはあまり変えたくないならライトトーンを選ぶといい。

photophoto ファンタジックフォーカス
photophoto ライトトーン

 ハイコントラストな白黒になる「ラフモノクローム」は、被写体の造形を強調したり、光と影を際立たせる効果がある。周辺光量が低下し、セピアっぽい色になる「トイフォト」は、写真に味わいを加えたり、懐かしいイメージを演出するのに役立つだろう。

photophoto ライトトーン
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 これらのアートフィルターは、各エフェクトの度合いを調整することはできないが、記録画像形式を「RAW+JPEG」にしておけば、効果を加えたJPEG画像のほかに、もとのRAW画像を同時保存できる。紹介した作例は、アートフィルターで撮影したJEPGファイルと、同時記録したRAW画像を付属ソフト「OLYMPUS Master」でストレートに現像したJPEGファイルだ。

photophoto ラフモノクローム
photophoto トイフォト

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