エポック社は6月23日、家庭のテレビにつなぐ初めての地球儀「テレビ地球儀」を発表した。付属のペンでタッチすると、テレビの画面に国や世界遺産の情報が映し出されるハイテク地球儀だ。価格は3万6750円で、7月18日に発売する。
地球儀の表面全体に細かい二次元コードが印刷されており、付属のタッチペンをあてて位置情報を読み取る仕組みだ。するとテレビの画面では、ポリゴンで描画された3Dの地球がくるりと回ってズームアップ。タッチした場所に関連する写真や情報が表示される。
ダイヤルを回して動作モードを切り替えると、「世界の国々と地域」をはじめ、「各国の首都」や国旗、日本の都道府県、大陸や海洋など、さまざまな情報を表示できる。さらに、大人でも楽しめる世界遺産(97カ所)、世界各地で発掘された恐竜(首長竜、翼竜含め58種類)、世界のカブトムシ/クワガタムシ(32種)の図鑑も収録。首都をあてるクイズやゲームなどを含めて11の動作モードがある。さらにテレビにつながなくても内蔵スピーカーの音声で地域情報を得ることができる「スタンドアロンモード」3つを加え、計14モードを備えた。
台座部分からキーボードを引き出すと、文字入力による“検索”も可能だ。そのときの動作モードに制限されず、シームレスな検索が行える点が特徴。例えば、恐竜図鑑を見ていて気になる地名が出てきたら、文字を入れるだけで、その地域の情報にアクセスできる。もとの恐竜図鑑に戻りたいときは、「×」ボタンを押せばいい。
こうしたリッチなユーザーインタフェースを実現できた秘密は、コトが開発した「PONT-1」(ポントワン)プロセッサーを中核とするSoC(System on a chip)を採用したこと。テレビに出力する映像はハーフVGA(480×320ピクセル)ながら、3Dポリゴンの地球をリアルタイムに描画できる。また、メニューの階層を減らしたり、長い文章はスクロールではなくページ送りで見せるといった工夫により、子どもたちが直感的に操作できるという。
外形寸法は293(幅)×264(奥行き)×398(高さ)ミリ。AVケーブルとACアダプター、説明書が付属する。対象年齢は5歳以上。なお、地球儀の玉の部分は、国内トップメーカーの渡辺教具製作所が担当している。
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