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卓越した動画表現、BRAVIA「KDL-40F5」を試す人気の薄型テレビ3機種レビュー(1/3 ページ)

» 2009年08月12日 19時41分 公開
[野村ケンジ, 芹澤隆徳,ITmedia]
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 人気の40V型クラス薄型テレビ3機種を取り上げるレビュー企画、第2弾はソニーの“BRAVIA”「KDL-40F5」だ。2008年のスタイリッシュモデル「F1シリーズ」から狭額デザインを継承し、新たに4倍速パネルで武装した注目モデルを画質中心で評価した。

 同時発売の「W5シリーズ」との違いは、画面サイズ(W5はより大きな52V型までラインアップ)とチューナーの数(W5はダブルチューナー搭載)、そしてフロントパネルのデザインが若干異なる程度。録画機能を持たないBRAVIAではダブルチューナーは必須とはいえず、そのぶん安いF5シリーズは“ねらい目”といえそうだ。なお、32V型の「KDL-32F5」のみがWXGA&倍速駆動パネルを採用している。

実際以上のすっきり系デザイン

 昨年の「F1シリーズ」でも感じたことだが、BRAVIAは見せ方が非常にうまい。パネル部(スタンドを含まない奥行き)は約8.6センチと、現在の水準では特別薄いわけでもないのだが(42インチのVIERAとほとんど変わらない)、それでもフレームがスリムになっていると全体がコンパクトに感じるから不思議。スピーカーを完全に隠し、四角いスタンドも控えめであり、試用した3機種の中ではもっともシンプルなデザインだ。ちなみに重量もスタンド込みで20キロを切っており、成人男性なら1人で持ち運ぶことができる(重量19.9キロ、スタンドを外すと17キロ)。

photophoto 「KDL-40F5」

 付属の「おき楽リモコン」は一転して武骨ともいえる幅広のデザインだ。片手で持ったら確実にはみ出すワイドなスタイルには理由がある。おき楽リモコンは、“置き楽”と“お気楽”をかけた名称で、テーブルなどに置いたまま使うことを想定したもの。一般的な赤外線方式ではなく、無線方式を採用しているため、リモコンがどこを向いていても使えるのが特徴だ。例えば、リモコンの前方にビール瓶が壁を作っていても問題なく操作できる。

photophoto 無線式の「おき楽リモコン」と側面のHDMI端子。HDMI入力は背面を合わせて4ポートある

 入力端子群は、画面向かって左側にある。HDMI端子は4系統で、半分の2つが側面に配置されているのがF5/W5シリーズの特徴。これは、デジタルカメラやノートPCなど、ときどきHDMI接続するアイテムが増えていることに配慮したもの。2つ同時に使うケースがどれほどあるかは疑問だが、確かに40V型クラスになると、テレビも気軽に動かせる重量ではない。とくに“壁掛け”や“壁寄せ”設置では背面にアクセスしにくく、側面に複数のHDMI端子があったほうが確実に便利だ。

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