もう1つ、注目の新機能といえるのが「ぴったりセレクト」だ。ぴったりセレクトは、視聴環境や時間、コンテンツの種類といった条件に応じて画質と音質のモードを自動選択する機能。例えば、テレビ放送や録画番組を視聴するときは、EPGの番組ジャンルを参照して最適な映像モードに切り替わる。さらに、本体前面に備えたRGBセンサーで部屋の明るさと照明の色を判別。色温度なども自動調整する。
「環境や映像をリアルタイムに解析しているため、きめ細かい調整が行える。例えば、60フレームの放送番組であっても、もとが24フレームのフィルム素材と判断すると『映画』モードに移行する。このとき、明るさセンサーが“部屋が暗い”と判断すると通常の『映画』だが、明るいと『映画(リビング)』になる」といった具合に、複数の条件から複合的に判断する。このほかにも、動きのある映像を検知するとノイズリダクションをかけるなど、自動調整する項目は幅広い。
音声も条件によって変わる。放送波でAAC 5.1チャンネルを検知すると「サラウンド」機能をオン。時間帯が深夜であれば自動的に「オートボリューム」機能を入れ、突然の大音量を防ぐとともに小音量でも聞き取りやすいようにダイナミックレンジを変更するという。また外部入力(HDMI)にも有効で、デジタルカメラを接続すると自動的に画質を「フォト」モードに切り替える。
BDソフトのディスクを挿入するだけでテレビの電源が立ち上がって再生を開始する「一発再生」、電子番組表で番組を選ぶだけで録画予約が行える「一発予約」など、一体型ならではの操作性はDX1シリーズと変わらない。ただし新シリーズでは「AQUOSファミリンク」による「AQUOSブルーレイ」との連携機能も強化されている。
録画予約の設定画面には、録画モードや開始・終了時間と並んで「録画先自動切換」が設けられた。この項目を「自動(BD優先)」に設定しておくと、通常は内蔵BDに録画するが、BDメディアの入れ忘れや容量不足が発生したときは、HDMI接続した「AQUOSブルーレイ」に予約情報を伝送して録画を肩代わりさせる仕組み。「取り忘れの防止には効果的」(同氏)。
裏技的な使い方もある。「常時両方」を選択しておくと、その番組については、テレビ内蔵のBDとAQUOSブルーレイの両方で録画が行われる。つまり、「最初からBDに保存するつもりの番組なら、2台同時に録画して、視聴用と保存用を作っておけば、(レコーダーでの)ダビングの手間が省ける」というわけ。もちろん、視聴用は高画質のTS記録(DRモード)で、保存用はAVC記録といった使い分けも可能。DX2シリーズとAQUOSブルーレイを持っているなら、試してみたい機能だ。
AQUOS DX2シリーズは、9月10日発売予定。そのほかの主な仕様は下表の通り。
型番 | LC-52DX2 | LC-46DX2 | LC-40DX2 | LC-32DX2 | LC-26DX2 |
---|---|---|---|---|---|
カラー | ブラック、ホワイト | ブラック、ホワイト、レッド | |||
画面サイズ | 52V型 | 46V型 | 40V型 | 32V型 | 26V型 |
解像度/倍速駆動 | フルHD/○ | 1366×768ピクセル/ー | |||
入力端子 | HDMI×3、D5×2、S2×1、コンポジット×3、アナログRGBなど | HDMI×2、D4×2、S2×1、コンポジット×2、アナログRGBなど | |||
外形寸法(※) | 1262(幅)×882(高さ)×328(奥行き)ミリ | 1122(幅)×805(高さ)×328(奥行き)ミリ | 992(幅)×685(高さ)×293(奥行き)ミリ | 789(幅)×580(高さ)×246(奥行き)ミリ | 653(幅)×505(高さ)×246(奥行き)ミリ |
重量(※) | 約32キロ | 約27.5キロ | 約19キロ | 約15.5キロ | 約12.5キロ |
実売想定価格 | 48万円前後 | 38万円前後 | 28万円前後 | 19万円前後 | 17万円前後 |
発売時期 | 9月10日 | ||||
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