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ソニー、コントラスト比12万:1のSXRDプロジェクター「VPL-VW85」

» 2009年09月15日 19時24分 公開
[ITmedia]

 ソニーは9月15日、独自の反射型液晶デバイス「SXRD」(Silicon X-tal Reflective Display)を搭載するビデオプロジェクター「VPL-VW85」を発表した。新開発の光学ユニットなどにより、12万:1のコントラスト比を実現したプレステージモデル。価格は63万円で10月25日に発売する予定だ。

 また、6万:1のコントラスト比を実現したエントリーモデル「VPL-HW15」も同時に発売する。価格はオープンプライスで、市場推定価格は35万円。

photophoto 「VPL-VW85」(左)と「VPL-HW15」(右)。VPL-HW15は、倍速駆動非対応のエントリーモデルだ。詳細は下表を参照

 VPL-VW85には、映像の明暗表示を強化したという倍速駆動対応のSXRDを搭載。

これに新開発の「アドバンストアイリス(絞り)3」を組み合わせ、従来は難しかった暗部の滑らかな階調表現とピーク輝度の高さを両立させたという。光源は200ワットの高圧水銀ランプだが、色表現能力を向上させ、「上位機種VPL-VW200に採用しているキセノンランプの色再現性に一層近づけた」(同社)。

photo VPL-VW85の入力端子

 映像エンジンは、プロジェクター用に開発された「ブラビアエンジン2」。ビデオプロジェクターの独自機能として「フィルムプロジェクション」を搭載した。映画館の映像投影のように、フレーム毎の映像処理を行うことで、よりくっきり、はっきりした残像感の少ない映像を楽しめるという。

 また、3つのシネマモードを搭載。フィルム映画に合わせた画質モード、デジタルシネマの画質モード、プロフェッショナルモニターライクな画質モードを用意している。もちろん24p信号入力にも対応した。

 画質調整機能は、3管式プロジェクターの機能を継承する形で強化されている。例えば、黒補正は従来機の3段階から±3ポイントの7段階調整に対応。また、同じ補正段階に対応した白補正調整機能も追加した。ガンマカーブは従来の7モードから11モードに増加している。

 入力端子は、2系統のHDMI入力のほか、コンポーネント、D-sub 15ピンなど。HDMI入力ではブラビアリンクに対応し、プロジェクターのリモコンで対応機器の「ワンタッチプレイ」「システムスタンバイ」といった操作が可能だ。

 そのほかの主な仕様は下表の通り。

型番 VPL-VW85 VPL-HW15
パネル 0.61型SXRD(倍速駆動) 0.61型SXRD
光源ランプ 200ワット高圧水銀ランプ
レンズ 1.6倍ズーム(電動) 1.6倍ズーム(手動)
レンズシフト 上下65%、左右25%(電動) 上下65%、左右25%(手動)
輝度 最大800ルーメン 最大1000ルーメン
コントラスト比 最大12万:1 最大6万:1
入力端子 HDMI×2、コンポーネント、Sビデオ、コンポジット、D-sub 15ピンなど
外形寸法 470(幅)×179.2(高さ)×482.4(奥行き)ミリ 407.4×179.2×463.9ミリ
重量 約12キログラム 約10キログラム
価格 65万円 オープンプライス(35万円前後)
発売日 10月25日

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