プロダクションI.G.制作によるフルデジタル・アニメーション「BLOOD THE LAST VAMPIRE」(2000年)を「猟奇的な彼女」ことチョン・ジヒョン主演で実写化したアクション・ホラー「ラスト・ブラッド」が10月9日にBlu-ray Disc化。
特典はチョン・ジヒョンのワイヤー・スタントの舞台裏や監督・キャストのコメントを収めたメイキング、ジヒョンや小雪についてのインタビュー集、キャラクター考察、アクション・シーンのメイキング映像、ジヒョンが撮影前に行ったトレーニングの様子、オニの特殊メイク、2009年4月2日に行われた完成披露試写会の模様、ストーリー・ボードなどを収録している。
女子高生サヤ(ジヒョン)の父親は勇敢な武将であったが、400年前にオニ族(バンパイア)のボス、オニゲン(小雪)に殺された。オニと人間のハーフであるサヤは、父の家臣カトウ(倉田保昭)に育てられ、剣術を習って最強の剣士に成長していた。
そして1970年の日本。人間側の機密機関と連携をとりながら、オニの処刑人をしているサヤ。ある日、アメリカ空軍の日本駐留基地でオニの仕業と思われる殺人事件が発生し、サヤはアメリカンスクールに潜入、父の仇であるオニゲン打倒を目指すが……。
監督は「キス・オブ・ザ・ドラゴン」のフランス人クリス・ナオン。報復に駆られる自分と人間らしい心といったアイデンティティーの葛藤や、カトウとの師弟関係など、本作には色々なドラマ要素が盛り込まれているが、やはり見どころはゲーム感覚のカメラワークとワイヤー+日本刀アクション。
特にオープニングの地下鉄内で繰り広げられるアクションはアニメ版の雰囲気をバッチリ踏襲している(路線は銀座線なのに車両は丸の内線だけど)。まあ、ほかにもトンデモな日本描写が目に付くが、そもそも無国籍ムードがウリだから、それほど気にならないはず。
アクション以上に期待してほしいのが、セーラー服に日本刀、黒髪の三つ編みにハイソックスというジヒョンの女子高生ルック。これがカワイイのなんの。ところが人間の姿に化けたオニを発見するや、日本刀で一瞬にして斬り捨てる。とにかく斬って、斬って、斬りまくる。背中に背負った筒を後ろ足でポンと蹴り上げる姿にもシビれること必至。ツッコミどころは多々あるが、オニゲン役の小雪姉さんとのアジアンビューティー・バトルだけでも一見の価値あり。
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