放映開始からおよそ30年が経つ国民的アニメを実写化した「ヤッターマン」が9月25日にBlu-ray Disc化。本編ディスクに「ビジュアル・コメンタリーDVDディスク」と「お楽しみDVDディスク」の特典ディスクを加えた3枚組だ。
ビジュアル・コメンタリーDVDディスクには櫻井翔、生瀬勝久、三池崇史監督による本編を見ながらの総括トークと、深田恭子からの映像メッセージを収録。お楽しみDVDディスクには「ヤッターマンvsドロンボー」、「ドロンボーダンス スペシャル・ミュージック・クリップ」(メイキング付き)、「アニメ声優陣出演シーンメイキング」、「ヤッターマン最新VFX攻略法」、「ヤッターマンの美術世界」、「キャラクター&メカ(CG)紹介」、「祝・大ヒット!ビックリドッキリ舞台挨拶集」、「特別収録!! ナビゲートDVD 『隠しコマンド』 映像集」、予告編、テレビスポット集、林田裕至による美術イメージボード、寺田克也によるキャラクター・デザインなどを収録している。
高田玩具店の一人息子のガンちゃんは、ガールフレンドの愛ちゃんとともにヤッターマン1号、2号としてドロンボー一味と戦っていた。ある日、考古学者の海江田博士の一人娘、翔子からドクロストーンを探しに行ったまま行方不明になっている博士を探し出して欲しいと頼まれる。ヤッターマンに変身したガンちゃんと愛ちゃんはヤッターワンを出動させ、一路、博士のいるオジプトへ向かうが……。
「クローズZERO」の三池崇史監督が愛すべきマンネリズムを完全再現。ヤッターワンを5メートル50センチの実寸大で再現、CGも凝りまくって、コメディ映画に投じた総製作費はなんと20億円というからスゴイ。ヤッターワンが繰り出すビックリドッキリメカ、ボヤッキーの「ポチッとな」「全国の女子高生のみなさん」、ドロンジョ様の「スカポンタン」、ドロンボー一味が歌い踊る「天才ドロンボー」、ナレーションの「ブタもおだてりゃ、木に登る」などなど、アニメで見たあの名シーン、名ゼリフがぎっしり。
気になる主要キャラクターたちが、これまた素晴らしいほどの再現度。特にドロンボー一味。小悪党ボヤッキー&トンズラーの生瀬勝久とケンドーコバヤシは完ぺき、深キョンのドロンジョ様はアニメファン目線で言えば好き嫌いがわかれそうだが、ムチムチのボンテージ衣装以外にも、任務に失敗するとドクロベエのお仕置きを受けて毎回服が破けるし、入浴シーンも披露するなど、サービス満点だ。
アニメ1作目のチーフディレクターにして、現在のリメイク版の総監督・笹川ひろし、ドロンジョ役の小原乃梨子、トンズラー役のたてかべ和也がインチキ寿司屋に来店し、カメオ出演しているのも面白い。
徹底的に観客を楽しませようとするサービス精神、全編を貫くB級テイストが心地良い。アニメへの愛と敬意が詰まった実写版、ぜひご覧ください。
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