ブラッド・ピット主演の感動ファンタジー「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」が7月15日にBlu-ray Disc化。
特典ディスク付きの2枚組。本編ディスクにはデビッド・フィンチャー監督によるオーディオ・コメンタリーを収録。特典ディスクには“「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の数奇な誕生”として、構想と企画、ロケ地視察、ストリーボード・ギャラリー、美術ギャラリー、撮影過程、衣装デザイン、衣装ギャラリー、パフォーマンス・キャプチャー、視覚効果、サウンドデザイン、デプラの音楽世界、お披露目〜プレミア〜、プロダクション・ギャラリー、予告編など約190分のコンテンツを収録している。
老人の姿で産み落とされ、その醜さから父親に捨てられたベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)。彼は老人ホームで働く黒人女性の子供として迎えられ、歳を重ねるにしたがって若返りながら成長を始める。やがて放浪の旅へ。そんな彼の心のより所は、6歳のときに出会った女性デイジー(ケイト・ブランシェット)だった。
「セブン」「ファイト・クラブ」に続くデビッド・フィンチャー監督とブラッド・ピット、3度目のコラボ作品。原作は「華麗なるギャッツビー」などで知られる米近代文学を代表するF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説。「フォレスト・ガンプ/一期一会」っぽいところがあると思っていたら、脚本家が同じくエリック・ロス。第81回アカデミー賞では作品賞はじめ最多13部門にノミネートされ、美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞を受賞した。
フツーの人とは逆さまの人生を歩むベンジャミンの目を通して人生が語られる。やがては誰にでも訪れる老いと死について考えさせられるが、陰惨でも絶望的でもない。限りある命を生きる人間たちの愛おしさと一期一会の不思議さに感動し、まるでベンジャミンの数奇な人生に寄り添うような167分。老けや若さを作り上げるCG技術にも驚愕、これだけでも楽しめるだろう。
特に若返っていくブラッド・ピットは神々しいまでの美しさで、「リバー・ランズ・スルー・イット」の頃を思わせる。長丁場ながらストーリー構成が巧みで、最後まで飽きさせない。家でじっくり鑑賞するには最適な1本となっている。
関連サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/benjaminbutton/(公式サイト)
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