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ダニエル・クレイグ主演による2本目のジェームズ・ボンド映画「007/慰めの報酬」が6月19日にBlu-ray Disc化。特典はミュージック・ビデオ「アナザー・ウェイ・トゥ・ダイ」、メイキング・オブ・「007/慰めの報酬」、撮影開始、メキシコ&パナマでの撮影、ボンド・ガール オルガ・キュリレンコ、監督マーク・フォースター、ミュージック・ストーリー、プロダクション・レポート〜ブログ映像集、劇場予告編などを収録している。
前作「カジノ・ロワイヤル」で愛するヴェスパー(エバ・グリーン)を失ったボンド。その報復に燃える彼と、家族を殺された女 カミーユ(オルガ・キュリレンコ)が出会い、環境保護団体を看板に掲げ、天然資源を独占しようとするドミニク・グリーン(「潜水服は蝶の夢を見る」のマチュー・アマルリック)率いる一味と戦う。
前作はボンド映画の歴史を塗り替えるような大刷新だったが、今回の見どころは激しいアクションシーン。“ジェイソン・ボーン”シリーズのアクション監督ダン・ブラッドリーによるカーチェイスや、屋根の上を駆け巡るフルパワーの肉弾戦、ボートでの追跡、炎の中でのバトルなど、陸・海・空を自在に駆け巡るバラエティに富んだアクションで、見る側のボルテージは上がりまくり。オペラ「トスカ」の流血シーンと、銃撃シーンを並行させて描くところなど洗練された感覚も憎い。
ひたすらシリアス路線を突っ走る今回のボンド。監督は「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースター、脚本は「クラッシュ」のポール・ハギスが務めている。
己の肉体と頭脳を武器に、血みどろになって敵と戦う6代目ボンドことダニエル・クレイグは、ほぼノースタントでアクションをこなすという男気をみせ、トム・フォードのスーツのおかげか男前度もアップ。
復讐に突っ走るのか、上司M(ジュディ・デンチ)の信頼を取り戻して真のエージェントになることができるのか、心に葛藤(かっとう)と闇を抱えた繊細な演技もいい。今回で亡き恋人への未練は断ち切れたと思うので、次回は悲しみを乗り越えたボンドの痛快な活躍を期待できそうだ。
で、本作は驚くべきことに前作の回想シーンは一切なし、という不親切な作り。忘れてしまっている方は、まずは「カジノ・ロワイヤル」を見直すことをおすすめする。
関連サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/quantumofsolace/(公式サイト)
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