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「タイタニック」で世界中を泣かせたレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが11年ぶりに再共演を果たしたラブストーリー「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」が6月5日にBlu-ray Disc化。
特典は監督サム・メンデスと脚色ジャスティン・ヘイスによるオーディオ・コメンタリー、レオナルド・ディカプリオ&ケイト・ウィンスレットのインタビュー、未公開シーン、原作者について「リチャード・イエーツの情熱と孤独」、オリジナル予告などを収録している。
1940年代後半のアメリカ。復員兵で湾岸労働者のフランクは、女優を目指すエイプリルと大恋愛の末に結ばれる。2人は郊外の閑静な住宅地に家を構え、子どもをもうける。時は流れて1955年、フランクは軽蔑(けいべつ)していた父親と同じ事務機器の会社に勤め、毎日つまらないデスクワークに従事。収入は安定しているが、充実感はない。一方、エイプリルは女優になる夢をあきらめ、専業主婦に落ち着いている。
美女美男の夫婦に可愛い子どもたち、そしてステキな白い家。彼らは近所から“レボリューショナリー・ロード”の理想の家族と呼ばれていた。外から見ると理想的な家族だが、中には憂うつと虚無感が漂い、ストレスで爆発寸前だ。こんなはずじゃなかったと感じるエイプリルは、ある日突然、「フランスに引っ越そう」と提案。妻の精神状態を気にするフランクは、非現実的なアイデアと思いつつノーと言えないが、次第にその気になり、会社を辞める決意をする……。
先の見えない将来に対する焦燥感と、若いころに追い求めてきた青写真とはかけ離れた人生を送っていることへのいらだち。静かに壊れていく夫婦の図を描くのは、「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス監督。ケイト・ウィンスレットの実の夫である。
レオ&ケイト以外にも、絶望的な状況を誤魔化し続けながら生きている夫婦が2組登場するが、どの夫婦の姿も正解ではない。観た人それぞれが自分を重ねた上で、答えを出さなくてはいけないからだ。
本作でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したケイトとディカプリオはもちろん、俳優全員が巧すぎて虚しさ倍増。胸に突き刺さるというよりは、真綿で首を締められるような映画。独身の人が観たら勉強になり、倦怠(けんたい)期の夫婦だったら間違いなく気まずくなるという、取扱注意の作品。決して後味はよくないが、愛の本質を問う問題作として素晴らしい出来なので、ぜひご覧ください。
関連サイト:http://www.r-road.jp/(公式サイト)
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