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ヴァンパイア族とライカン族(狼族)との死闘を描いてきた「アンダーワールド」シリーズの第3弾、「アンダーワールド ビギンズ」が8月5日にBlu-ray Disc化。
特典はパトリック・タトポロス監督&ジェームズ・マッケイド(VFXスーパーバイザー)&レン・ワイズマン(製作)&ゲイリー・ルチェッシ(製作)によるオーディオ・コメンタリー、3種類のメイキング・ドキュメンタリー集、ミュージック・ビデオ:“Deathclub (Wes Borland/Renholder Remix)”by William Control feat. Matt Skiba、予告編集のほか、ピクチャー・イン・ピクチャー、インタラクティブ・マップ、PS3用壁紙、BD-LIVEなどBD版のみの特典も収録している。
ストーリーは前2作の1000年以上前、まさに“ビギンズ”な物語が展開される。ヴァンパイア族はライカン族に実験を繰り返し、自分の意志で狼にも人にも変身できる初のライカンを誕生させる。ヴァンパイアの王ビクター(ビル・ナイ)はその子をルシアン(マイケル・シーン)と名付け、奴隷として仕えさせていた。やがてビクターの娘ソーニャ(ローナ・ミトラ)とルシアンは種族を超えた許されない恋に落ちるが、それがビクターの逆鱗(げきりん)に触れてしまう。ルシアンは自由を勝ち取るため、そして愛するソーニャを守るためにビクターと対決するが……。
ヴァンパイアとライカンがなぜ血で血を洗う抗争を続けているのか、その因縁が遂に明かされる。監督は前2作の監督レン・ワイズマンからパトリック・タトポロスに交代(ワイズマンは製作で参加している)。彼は「アイ,ロボット」「ヴァン・ヘルシング」「アンダーワールド」など数多くのVFXを手掛けてきた才人で、本作が長編映画初監督作となる。
ビル・ナイ、マイケル・シーンなど主要キャストが再集結、ただしシリーズの顔であったケイト・ベッキンセールは特別出演(あいさつ程度のちょろっと出演)。ニュー・ヒロインとして「ナンバー23」のローナ・ミトラが出演している。
作品の魅力はシリーズが持つ世界観を踏襲した映像美。マンネリ化していたガン・アクションから脱却し、剣を使ったロマンあふれるアクションも必見だ。特にライカンの大群がヴァンパイア城を襲撃するクライマックスの迫力は「ロード・オブ・ザ・リング」を思わせるスペクタクルが堪能できる。
ヒロインもかわったし、パート3だし、どうなのよ、と見る前は正直思っていたが、これは拾いモノの1本。前2作へとつながるストーリーテリングが興味深く、ゴシックホラーの面白さもたっぷり。シリーズのファンの人は見て損はなし!シリーズ未見の方は、ぜひともこの機会に3作の一気見をおススメしたい。
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