世界中を熱狂させた「ダ・ヴィンチ・コード」から3年、その続編となる「天使と悪魔」が10月28日にBlu-ray Disc化。2枚組のスペシャル・エディション(4980円)と、前作をセットにした「天使と悪魔/ダ・ヴィンチ・コード ブルーレイ ダブルパック」(7480円)の2種類を用意。BDは138分の劇場版に加え、146分のエクステンデッド版も収録。音声はソニー・ピクチャーズ作品としては異例のDTS-HD Master-Audioを採用している。
本編ディスクの特典は「脚本ができるまで」、「撮影の軌跡」、「Cinechat(インストラクションビデオ付き)」、予告編集を収録。特典ディスクには「アンビグラム 制作秘話」、「物語に登場する小道具」、「真実を求める登場人物たち」、「セルン:人知の限界に迫る」、「ローマは一日にして成らず」、「“啓示の道”:インタラクティブ・マップ(インストラクションビデオ付き)」を収めている。
本編ディスクはBD-LIVEに対応しており、日本初の特典として「Cinechat(シネチャット)」という機能が利用できる。これは映画を観ながら世界中の人とテレビのスクリーン上でチャットができるという、画期的な機能らしい。ただし、日本語入力には対応していないので、日本語を使う場合は表示されるQRコードを携帯電話で読み取るか、PCやiPhoneなどで専用サイトにアクセスし、そこから入力する必要がある。 「天使と悪魔/ダ・ヴィンチ・コード ブルーレイ ダブルパック」には初回封入特典として非売品ブックレットを同梱。
ハーバード大学の宗教象徴学教授ラングドン博士(トム・ハンクス)が、ヴァチカンの依頼を受け、難事件を解決していく。今回、ラングルドン教授と行動を共にするのはスイスにある研究所の科学者ヴィットリア(アイェレット・ゾラー)。
彼女が研究していた反物質が盗み出され、すでに滅亡したはずの秘密組織イルミナティがこの反物質を用いた爆弾を使い、ヴァチカン爆破を予告してくる。同じ頃、ローマ教皇が亡くなり、新しい教皇を選ぶコンクラーベが行われていた。その最中に4人の有力な教皇候補の枢機卿が誘拐さてしまう。ラングドン博士はその殺害計画を阻止し、時間内に爆発を防ごうと奔走する。しかし枢機卿はイルミナティの刻印を押され、次々と処刑されていく……。
ラングドン教授が今回要求されるのは頭脳と体力。タイムリミットは24時間、枢機卿の命を救おうとローマ市内を駆け巡る。相変わらず謎解きがサクサク進むなど、ミステリーファンには不満な点もあるだろうが、分厚い原作を映画用にすっきりさせた脚本はテンポが良く、ロン・ハワード監督の演出もよどみない。
イタリアの文化遺産が犯行現場となり、荘厳かつおどろおどろしい雰囲気も魅力。コンクラーベの内幕も興味深い。宗教心ゼロでも楽しめるアクション・ミステリー。潔く娯楽作に徹した分、前作より面白いですよ。
|
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR