オーディオテクニカは10月15日、年末から来春にかけて向けて投入する新製品群を発表した。SOLIDBASSシリーズ初となるオーバーイヤー型ヘッドフォンやiPod用ヘッドフォンアンプ、iPhoneなどに対応した“音質をあきらめない”Bluetoothイヤフォンなど意欲的な製品が多く発表された。
「ATH-WS70」はこれまでカナル型イヤフォンで展開されていたブランド「SOLIDBASS」を冠した、シリーズ初のオーバーイヤー型ヘッドフォン。40ミリ径ドライバーを搭載した密閉ダイナミック型で、新開発のダブルチャンバー構造を採用することで低音の迫力を増したほか、アルミハウジングを直接マウントすることで、不要な振動を抑制している。価格は1万2600円
「AT-PHA30i」はiPod専用のポータブルヘッドフォンアンプ。Dockから電源供給を受ける形式となっており、Dockに接続するだけでiPodの音楽をより楽しめる。「AT-HA35i」は据え置き型でDACを内蔵したタイプ。出力端子にはRCAや光出力も用意されており、オーディオシステムに組み込むことも可能だ。
両製品ともにiPodとの接続はDockで行うが、AT-PHA30iはアナログ(ライン)、AT-HA35iはデジタルと伝送路が異なる。また、いずれの製品も特定周波数帯のブーストなどは意図しておらず、「iPodが固有で持つ特性を補正し、ソースそのものを原音再生する」(同社)ことに力点が置かれている。価格はAT-PHA10が1万2600円、AT-HA35iが5万400円。
3.5ミリステレオミニ入力をもつ汎用タイプのポータブルヘッドフォンアンプ「AT-PHA10」も用意される。CCL(カップリングコンデンサーレス)回路搭載で深みのある低音(同社)を再生可能で、周波数特性は20〜50000Hz。電源には単四形乾電池を1本利用する。価格は6300円。
「ATH-BT02」はBluetooth Ver2.1+EDRを利用したワイヤレスイヤフォン。A2DP/AVRCP/HFP/HSPの各プロファイルに対応しており、Bluetoothを搭載したポータブルオーディオやiPhoneをはじめとした携帯電話に組み合わせて利用できる。
ATH-CKM55相当のカナル型イヤフォンを備えるほか、ヘッドフォンアンプやSRS WOW HDなどの搭載で音質にも留意した。「Bluetoothというと音質は二の次かのような印象を与えてしまう製品が多いが、“音質をあきらめない”Bluetoothイヤフォンとして作り出した」(同社)
音楽データ転送の際に不正なコピーを防止するための著作権保護機能であるSCMS-Tにも対応しており、携帯電話のワンセグ放送音声も本製品でワイヤレス伝送できる。無指向性マイクも搭載しているので、携帯電話と組み合わせた際、着信した電話にそのまま出ることができる。電源はUSB充電可能な内蔵充電池で連続通話時間は約6時間、待ち受け時間は約200時間。価格はオープンで、実売想定価格は9900円前後。
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