「アンダーワールド:ビギンズ」のローナ・ミトラ主演による近未来アクション「ドゥームズデイ」が、劇場公開版よりさらに過激なアンレイテッド・ヴァージョンとして、12月23日にBlu-ray Disc化。特典はニール・マーシャル監督&スタッフによるオーディオ・コメンタリー、メイキング、CG解説などを収録している。
2008年、人類を滅亡へと追いやる死のウイルスがスコットランドに流行。政府は巨大な壁を作り、感染者たちを隔離する。そこはホットゾーンと呼ばれ、隔離されて以降、外界から遮断され、見捨てられてしまう。
そして2035年、ロンドンで再び死のウイルスが流行し始めた。政府はホットゾーンに生存者がいることを突き止め、抗ウイルス剤があるに違いないと判断。スゴ腕の女戦士シンクレアをリーダーにスペシャルチームを編成、封印した土地に送り込む。そこでは文明が崩壊し、生存者たちは凶暴化、独自のコミュニティーを築いていた。シンクレアたちは抗ウイルス剤を手に入れ、無事にホットゾーンを脱出できるのだろうか!?
監督は「ドッグ・ソルジャー」「ディセント」で“バラエティ誌が選ぶ2007年に注目すべき10人の監督”のひとりに選ばれたニール・マーシャル。スゴ腕の女戦士が隔離地帯を行く、となれば「バイオハザード」シリーズのようだが、監督が目指したのは「ニューヨーク1997」や「マッドマックス」シリーズなど1970〜80年代のアクション映画というだけあって、バイオレンスシーンは荒々しく、生々しい。特にワイヤーや合成ナシのクライマックスのカーチェイスは手に汗に握り、一見の価値あり。
ホットゾーン生存者は凶暴なパンク集団で、生首は飛ぶわ、脳天をかち割るわ、生きたまま焼き殺してレア肉をむさぼるわ、バイオレンス映画はこれだよね、といわんばかりのグロテスクな残虐シーンがてんこ盛り。パンク集団をやり過ごしたと思ったら、今度は戦乱の中世を思わせる狂信的な集団が登場する。このごった煮感もたまらない。
主演のローナ・ミトラはオリエンタルな雰囲気を醸していて、孤高の戦士役がよく似合う。共演はマルコム・マクダウェル、ボブ・ホスキンスら。好き嫌いが分かれそうだが、ラストはちょっと意外性もあり、B級作品好きやマニアは必見の1本だ。
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