2007年9月に全米公開され、初登場1位を獲得した西部劇「3時10分、決断のとき」が11月20日にBlu-ray Disc化。特典はジェームズ・マンゴールド監督によるオーディオ・コメンタリー、メイキング、削除シーン、時代背景解説、音楽解説、原作者エルモア・レナードのインタビュー、劇中使用の銃器解説などを収録している。
南北戦争で片足を失った貧しい農場主ダン(クリスチャン・ベイル)は、農場を借金のかたに奪われそうになっていた。地主と交渉するため町に出かけたダンは、強盗団のボス、ウェイド(ラッセル・クロウ)の逮捕現場にたまたま遭遇する。仲間たちがウェイドを奪還しに来るのは時間の問題だ。ウェイドを捕らえた探偵社は、この凄腕の無法者の護送に報酬を提示する。ダンは借金返済のために、2日後の午後3時10分、刑務所行きの列車にウェイドを乗せるという仕事を引き受ける。護衛はわずか数人。果たして、彼らは無事にウェイドを列車に乗せることが出来るのだろうか?
「ゲット・ショーティ」「ジャッキー・ブラウン」などで知られるエルモア・レナード原作のモノクロ西部劇「決断の3時10分」(1957)を、「17歳のカルテ」「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」のジェームズ・マンゴールド監督がリメイク。これが西部劇、そして男泣き映画の秀作となっている。
南北戦争の英雄も今や家族も養えず、息子にも軽蔑(けいべつ)される始末。そんな主人公が誇りと命をかけて、悪名高き囚人の護送に挑むのだ。息子に自分の生き様を見せたいと、強い決意をもって行動で示そうとする。父と息子の物語に加え、対照的な男2人が運命共同体になっていくストーリー展開も素晴らしく、泣けるのなんの。
「ターミネーター4」「ダークナイト」のクリスチャン・ベイルと「アメリカン・ギャングスター」「ワールド・オブ・ライズ」のラッセル・クロウという名優が揃い、期待を裏切らないスリリングな演技バトルを披露。特に劇中時間とリアルタイムがクロスするラスト10分の盛り上がりには大興奮。ピーター・フォンダのカウボーイ姿も西部劇ファンにはうれしい。
西部劇ファンはもちろん、西部劇は苦手という人にもおススメしたい。男たちの熱いドラマにシビれること間違いなしの1本。
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