レンズと撮像素子、それに画像処理エンジンをひとまとめにした「ユニット」を交換するというユニークな構造を採用したリコーのデジタルカメラ「GXR」。販売開始は12月上旬となっているが、一足先に試作機(量産試作機)をお借りできたので外観を中心に紹介する(※以下写真については試作機を撮影したものであり、最終的な量産品とは異なることがあります)。
GXRはボディ内に撮像素子を持たず、「レンズ/撮像素子/画像処理エンジン」が一体化したカメラユニットを交換することで、さまざまな撮影シチュエーションに対応する。カメラユニットとしては、まず、APS-Cサイズ(23.6×15.7ミリ)の有効1230万画素CMOSセンサーと35ミリ換算50ミリ F2.5-22の「GR LENS」、画像処理エンジン「GR ENGINE III」を搭載した「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」と、GR DIGITAL IIIと同様の1/1.7型 有効1000万画素CCDと35ミリ換算24〜72ミリ F2.5-4.4の光学3倍ズームレンズ、画像処理エンジン「Smooth Imaging Engine IV」を搭載した「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」の2つが用意される。
今回お借りしたのは、ボディならびにカメラユニット「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」。装着した状態で一見するとレンズ部分だけが飛び出しているように感じられるが、ボディのグリップはしっかりとつかむことができるので、手にして構えてみると意外なほどに安定する。ただ、重量は約470グラム(レンズキャップ込み、実測値)と、コンパクトカメラとして考えると重量級の部類に入る。
ユニットの取り外しはグリップ上部に設けられたスライドスイッチをリリースすることで行う。ボディ/カメラユニットにはガイドレールが設けられているため、着脱時にぐらつきを感じることはない。感覚としては一眼レフのレンズ交換にも似た、カチッとした感触だ。
操作インタフェースは背面右側に集中しており、大ぶりで押しやすいシャッターボタンの隣にはモードダイヤルと電子ダイヤルが設けられている。モードダイヤルはロックボタンを押しながらでないと回転しない構造となっており、撮影中や携帯中の不意の誤動作を防いでくれる。押すことで自動的にマクロモードになるマクロボタンも再生ボタンの下に用意されている。
ボディに光学ファインダー搭載しておらず、撮影時は背面液晶(3型/92万画素)ないし別売オプションの液晶ビューファインダー「VF-2」を利用して被写体を確認する。VF-2はローアングル撮影に便利なチルト機構も備えており、92万画素(視野率100%)という高画素であることが功を奏しており、撮影時にピントのヤマがつかみやすい。
詳細なレビュー記事は、後日掲載します。
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