ITmedia NEWS >

光と音で衝撃のお目覚め 「信号目覚まし」橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第30回(2/2 ページ)

» 2009年12月22日 13時12分 公開
[橘十徳,ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

アラーム音はメロディと鳥の鳴き声を2種類ずつ収録

photo 台座の横にある時計部分

 台座の正面には小さな液晶画面が搭載されており、ここに時刻が表示される。これは「踏み切り目覚まし」と同様だ。時刻表示は小さく、あまり見やすくはない。モードボタンを押すと赤いバックライトが点灯するのだが、暗い中ではなかなか読み取りにくい。この点が同商品の最大の不満点で、できればもう少し時計表示を大きくしてほしかった。

 時計の操作ボタンはモードボタン、アラームボタン、セットボタン、そしてリセットボタンが用意されており、操作自体はそれほど難しくはない。ただ、操作ボタンを押すたびに「ピッ」と鋭い音が鳴るので、寝るときに枕元で操作するとき、ちょっとうるさく感じる。できればこの音も消せるようにしてほしかったと思う。なお、アラームにはスヌーズ機能も搭載されており、ONにしておくと、アラーム動作を1回停止しても5分後に再びアラームが動作する。スヌーズは計5回まで繰り返されるので、寝起きが悪い人も安心だ。

 アラーム音はメロディが「とおりゃんせ」と「故郷のそら」、そして「ピヨピヨピヨ」と「カッコーカッコー」という鳥の鳴き声が2種類入っている。アラーム時刻になると、まず自動車用信号と歩行者用信号がともに赤になり、次にすぐ歩行者用信号が緑になる。

 歩行者用が緑になると同時にメロディまたは鳥の鳴き声が鳴り、しばらくすると点滅をはじめて赤になる。それと同時に自動車用が緑に変わり、エンジン音が鳴る。それから自動車用が黄色から赤色と変化して、歩行者用が緑になるとまたアラーム音が鳴る。つまり実際の信号とまったく同じタイミングで信号の点灯とサウンド再生が行われるというわけだ。

photophoto アラーム時刻になると信号が点灯する(左)。人のシルエットが描かれた歩行者用信号(右)

音量が大きく目覚まし効果は大

 使ってみて驚くのは、音の大きさだ。とにかく音量がデカイ。これならほとんどの人が飛び起きるのではないだろうか。そういう意味では、この商品は目覚まし時計としての役割をきっちり果たしてくれるいい道具だといえる。ただ、ここまでの音量はいらないという人のために、音量が調整可能だったらよかったと思う。

 また、収録されている4種類のアラーム音はランダムに再生されるので、どれかお気に入りを選んでそれだけを聴くというわけにはいかない。毎朝、どの音が鳴るのか分からないスリルは味わえるが、できればこれも選択できるようにしてほしかった。

 このように細かい不満はあるものの、信号のパターンはかなりリアルで、またメロディの音質もなかなかすばらしく、実際の信号機をよく再現してあると思う。購入にあたっては時計部分のチープさを覚悟する必要はあるが、音量が大きくメロディのインパクトも強いので、目覚まし時計としての性能は高いと思う。これから寒さで朝起きるのがつらい季節になるが、確実に起きたい人におすすめしたい一品だ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.