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ソニー、90のシーンを自動判別するハンディカム「HDR-XR550V」「HDR-CX550V」

» 2010年01月14日 14時50分 公開
[ITmedia]

 ソニーは1月14日、“ハンディカム”の新製品として、HDDタイプの「HDR-XR550V」とメモリタイプの「HDR-CX550V」を2月19日より販売開始すると発表した。価格はいずれもオープン。実売想定価格は240GバイトのHDDを搭載するHDR-XR550Vが15万円前後、64Gバイトのメモリを搭載するHDR-CX550Vが13万円前後。

photophoto 「HDR-XR550V」

 いずれも裏面照射型CMOSセンサー「“Exmor R”CMOSセンサー」に高性能レンズ「Gレンズを搭載する。撮像素子の総画素数は633万画素(1/2.88型)で、動画撮影時の有効画素数は415万画素。静止画撮影時の有効画素数は600万画素だが、最大1200万画素相当の静止画記録が行えるほか、動画撮影中に最大830万画素相当の静止画を同時記録することも可能だ。

photophoto HDR-CX550

 レンズは新規光学系の採用により、既存モデル「HDR-XR520V/500V」「HDR-CX520V/500V」の35ミリ換算43〜516ミリ(動画撮影、16:9時)から35ミリ換算29.8〜298ミリ(同)と広角側にシフトした。また、アルゴリズムの改善によってオートフォーカスの合焦時間も短縮された。ジャイロを3つ搭載する手ブレ補正機構も継承するが、電子式補正部分のアルゴリズム改良を行うことでワイド端のみならずテレ端も強力に補正する。

 同社デジタルカメラ「サイバーショット」シリーズではおなじみのシーン認識自動設定機能「おまかせオート」も搭載された。これは「顔」(人物/赤ちゃん)、「シーン」(逆光/風景/スポットライト/夜景/マクロ/低照度)、「揺れ」(歩き/三脚)、「屋外」「屋内」と合計12の要素をカメラが判別し、撮影状況に応じたセッティングを自動的に施してくれる。その設定数は約90にものぼる。

 録画形式はAVCHDだが、ついに規格上限である24Mbpsの録画モード「FXモード」も搭載した。フルハイビジョンでの録画モードはFX(24Mbps)のほか、FH(17Mbps)/HQ(9Mbps)/LP(5Mbps)を用意し、SD解像度での録画モード(HQモード/9Mbps)も用意される。GPSも引き続き搭載するが、PC接続時に測距衛星の詳細軌道情報をインターネット経由で取得することで測距時間の短縮化(約40秒→約5秒)を実現した。

 最上位モデルにふさわしく撮影関連機能も充実している。液晶ヒンジ部分にはマニュアルフォーカス/AEシフト/明るさ調整/ホワイトバランスシフトの各機能を割り当て可能な「カメラコントロールダイヤル」を搭載するほか、撮影機能として「アイリス優先」「シャッタースピード優先」なども用意した。顔検出機能には検出した顔に優先的にビットレートを当てる顔ビット優先機能も準備されている。

 液晶はデジタルフォトフレーム“S-Frame”に搭載されている高コントラスト&低写り込みの“TruBlack”液晶とし、サイズも3.5型(92万画素)と大画面/高精細化が図られている。また電子式ビューファインダーも装備する。

 240GバイトのHDDを搭載するHDR-XR550Vには24MbpsのFHモードでも約22時間50分のフルハイビジョン録画が可能(64Gバイトのメモリを搭載するHDR-CX550Vでは約6時間)。省電力設計によって付属バッテリーでも約7時間の撮影が可能なスタミナ性能も有する。本体搭載HDD/メモリのほか、メモリースティックDuoならびSDメモリーカードスロットへの動画/静止画保存が行える。

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