HDMI Licensing, LLCは4月22日、「HDMI TECHNOLOGY SEMINAR-2010 JAPAN」の開催に先立って記者説明会を開き、HDMIの最新バージョン“1.4a”の詳細について、HDMI LLCの代表を務めるSteve Venuti氏がプレゼンテーションを行った。2009年6月にリリースされた1.4は「イーサネットチャンネル」「オーディオリターンチャンネル」などの機能が盛り込まれたが(→「HDMI 1.4が示した“業界の方向性”」)、その後に放送業界から3Dフォーマットに関する強い要望が寄せられたため、2010年3月に3Dフォーマットを追加した1.4aがリリースされた。
HDMIが定義した業界標準の3Dフォーマットは、最大解像度が1080p、必須およびオプションとして8つの3D伝送方式をサポートする。このうち、ディスプレイがサポートを義務づけられているのが以下の伝送方式だ。
Frame Packing方式では、「1080p@23.98/24Hz」「720p@50または59.94/60Hz」、Side-by-Side Half方式では「1080i@50または59.94/60Hz」、Top-and-Bottom方式では「720p@50または59.94/60Hz」「1080p@23.98/24Hz」と規定された。さらに上記3つの伝送方式とビデオタイミングの任意の組み合わせ、「1080p@60Hz」もオプションとしてサポートされる。
最新のHDMI 1.4a規格は一般に公開されていないが、3Dフォーマットのみは「HDMI LLC公式ページ」から参照できる。
またHDMIのバージョン表記に関する規定が変更したことについては「HDMIのバージョン番号が消える?」で詳しく紹介しているが、会見の席ではHDMIケーブルのタイプに関する注意喚起が行われた。1.3までのHDMIケーブルは、
という区分となっていたが、最新のものは以下の2タイプにアップデートされる。
ケーブル製造メーカーは、上述のタイプを示すロゴを示し、ケーブル自体に対応するHDMIのタイプを印字するよう求められる。
HDMIのバージョン番号が消える? (1/2)
HDMIの「1.3a」と「1.3b」、ここが違う
HDMI 1.4が示した“業界の方向性”
次世代インタフェース「HDMI 1.4」登場
HDMIの“切替”を速くする「InstaPort」とは?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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