前回に続き、パナソニックが発売した3Dテレビ、“VIERA”VT2シリーズのレビューをお届けしよう。後編では、電子番組表をはじめとするユーザーインタフェース、進化したエコ機能などを取り上げる。なお、画質については、別記事で詳しく触れられているので、あわせて参照してほしい。
操作の中心になるリモコンは、VIERAの伝統ともいえるデザインで、付加機能のボタンを上部左側に、利用頻度の低いボタンを下部のカバー内に配置している。機能向上に伴ってボタンの追加などは行われているが、基本的なボタンレイアウトは変わっていない。
付加機能の中でも利用頻度の高いものは、「らくらくアイコン」に集約されている。リモコンの「番組表」の右隣に配置された大きなボタンを押せば、画面の下側にアイコンが表示される仕組みだ。例えばSDカード内の静止画、動画を再生する「スライドショー」「ビデオ一覧」にはSDカードをイメージしたアイコンを採用するなど、直感的で分かりやすい。
電子番組表は、DIGAのそれとデザイン、機能ともにほぼ同じという点も同社製品らしい部分だ。最大19チャンネルを1画面に表示可能で、縦横のスクロールも速い。電子番組表は表示内容そのままにスクロールするが、方向キーを押しっぱなしにして連続スクロールする場合は、目の方が追いつかないくらい。また、同社のBlu-ray Discレコーダー“DIGA”とVIERAリンクで接続しているときは、テレビの番組表でそのまま録画予約が可能だ。DIGAの電子番組表と完全に同じというわけではないが、録画モードの選択も行えるから、録画予約のために表示や操作をDIGAに切り替える必要はほとんどないだろう。
パナソニックのVIERAリンクは、2006年に他社に先駆けて採用したHDMI-CECベースの機器間連携機能。HDMIケーブルで接続すると、テレビやレコーダー、ラックオーディオなどの連携動作が可能になる。基本的な動作は、レコーダーを操作するとテレビの外部入力がレコーダーに切り替わる、電源のON/OFFが連動するといったもので、現在はテレビとレコーダーの両製品をもつ多くの家電メーカーが同様の機能を採用している。また、家電以外でも富士通のリビングPC(FMV-TEOシリーズ)やオンキョーのAVセンターなどがVIERAリンクに対応している。
VIERAリンクは、主に利便性に配慮したもので、先に上げたVIERAの電子番組表からDIGAの録画予約や、VIERAで視聴中の番組をすぐDIGAで録画開始する機能などがある。DIGAの動作状態に関わらずリモコンの「VIERAにリンク」機能を押すと画面がDIGAに切り替わりDIGAのメニューが表示される。逆にVIERAの動作状態に関わらず、DIGAのリモコンで「録画番組」「電子番組表」などのボタンを押すとDIGAの画面が表示され、すぐに操作が可能になる。VIERAのリモコンにレコーダーの再生操作にかかわるボタンはないが、再生中のみ方向ボタンとその周辺のボタンを再生操作に割り当てるため、VIERAのリモコンだけでもほとんど不便しない。
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