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グラビアBD「川村ゆきえ Renaissance」で分かった“3Dの魅力”CEATEC JAPAN 2010

» 2010年10月07日 20時16分 公開
[ITmedia]
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 「CEATEC JAPAN 2010」3日目となる10月7日、東芝ブースのメインステージで、それまでとは少し趣の違うイベントが催された。本誌連載でお馴染みのデジタル・メディア評論家・麻倉怜士氏とグラビアアイドル、川村ゆきえさんのトークショーだ。

川村ゆきえさん登場。CELL REGZAの画面を見ながら対談スタート

 9月15日にポニーキャニオンから発売された「川村ゆきえ Renaissance」(ルネッサンス)は、3Dに対応したBlu-ray Discパッケージ。グラビア業界としては初の全編撮り下ろし3Dタイトルであり、川村さん自身も約1年3カ月ぶりの新作になる。

 対談に先立ち、麻倉氏は3D映像の魅力を3つ挙げた。それは、自然な立体感を演出する「三重立体構造」、「3Dならではの質感表現」、そして「登場人物を光らせる力」。Renaissanceを見ると、これらの重要性がよく分かるという。

 笑顔で登場した川村さんは、まず7月上旬に沖縄で行われたという撮影の裏話を披露したが、やはり3Dタイトルならではの苦労もあった様子。例えば、Renaissanceは、視聴者を相手役に見立てた「カレシ目線」(川村さん)で収録されているが、「撮影では、見てもらう人に分かるよう、ゆっくりと動かなければなりませんでした。また奥行き感を出すために(背景や小道具との)距離感を出すように気をつけました」という。動きについては、左右よりも立体感に直結する前後の移動が大事になるようだ。

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 続いて、麻倉氏オススメのシーンを見ながら3D映像のポイントを指摘していく。中でも川村さんがカメラに向けて歯ブラシを差し出す場面は、三重立体構造の良い例だという。「歯ブラシは飛び出し、顔は主体的になって質感が高く、とくに黒髪の存在感はなかなかです。そして背景には奥行きを感じる。すごく臨場感がありますね」(麻倉氏)。

 ただし、RenaissanceはBlu-ray 3D規格ではなく、サイド・バイ・サイド方式で収録されている。このため、一般的な3Dテレビで見ると少し眠い印象になってしまうのがネックだ。「サイド・バイ・サイド方式は右目用と左目用のフレームを並べて伝送するため、水平方向の解像度が半分しかありません。それを全画面表示すると、どうしても画面にボケ感が出てしまいます。でも、“CELL REGZA”はそれを超解像技術でしっかり直してくれる」(麻倉氏)。川村さんも、「試写で見たときよりも断然きれいだったので驚きました」と話していた。

photophoto 続いて、先日発表された“グラスレス3Dレグザ”「12GL1」が登場。近づいてまじまじと画面を見つめた川村さんは、「(Renaissanceと)一緒に売ってほしいです!」

 従来は画質評価の対象になりにくかったグラビアBDだが、3Dテレビとの相性はかなり良い。なかでもRenaissanceは、「すばらしいディスク。多くの人に体験してほしいです」と麻倉氏の“お墨付き”になった模様。「ただし、今回紹介した映像より“きわどいシーン”もあるので、家で見てくださいね」(麻倉氏)。

photophoto 「家で見てくださいね」(麻倉氏)

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