実際に取り付けて試してみた。今回の特集では、トイレ・廊下・リビング(和室)・果物・ライトスタンド(洋室)の5パターンで撮影している。比較に使用したのはパナソニック製の白熱灯(60ワット)だ。
スペック上では全光束が低いが、トイレや廊下で使う分にはそれほど暗さは感じない。色も白が強すぎず適度な暖かみを感じさせる。廊下のフローリングの床の発色も悪くない。
今度は和室の吊り下げ式照明に使った場合を見てみよう。テーブルの上にはフルーツを盛った皿を置き、発色を比較している。和室の広さは四畳半だ。なお、使用した吊り下げ式照明は、ランプシェードが編み紐になっているタイプで、光がほぼそのまま全方向に照射される。編み紐ということで非力な電球でも明るく見える傾向があり、樹脂やガラス製のシェードを使う場合は割り引いて考える必要があるので注意しよう。
和室では明るさが足りず、壁の下半分が暗くなってしまっている。フルーツの色味も暗いせいか鮮やかさに欠け、イチゴやリンゴの影の部分が黒くつぶれてしまっている。色自体は悪くはないが、やはりもう少し明るさがほしい。
洋室の間接照明を見ても、光が上のほうに偏っており、下部にほとんど光が回っていない。光の広がりもそれほど感じられず、部屋の一部分のみが明るいだけのように見える。ここでもやはり明るさの面で物足りなさが感じられる。
全光束が暗いのでメイン照明として使うのは苦しいが、トイレや廊下などの狭い空間で使うなら十分だろう。消費電力が他社の同クラスに比べると高めなのが気になるが、くびれが強い独特のデザインを生かしてソケット部が細めの器具に使うという手もある。
ユニークな形状をしているということで、今回、和室で使用したような電球の姿が見えるような吊り下げ式の照明器具で使ってもいいだろう。ただし全光束に対して価格が他社より高めなので、なかなか手を出しづらい製品ではある。実売価格がもう少し下がることを期待したい。
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