震災による影響で節電が叫ばれている中、従来の白熱灯よりも大幅に節電効果が見込めるLED電球の必要性がますます高まっている。家庭で使用される電気代の中でも照明器具の割合は上位にランクインしており、その割合は16%以上ともいわれている。そこで今回の特集では、LED電球の最新モデルについて、各モデルの特長をリポートしていこう。
LED電球にはさまざまな種類があるが、今回は白熱灯からリプレースする製品として人気の高い電球色タイプで、一般的なE26口金タイプを紹介する。最近はLED電球の低価格化もかなり進んできているが、まだまだ白熱灯や電球型蛍光灯よりは高価なので、購入にあたっては価格を気にする方も多いと思う。そこで今回の特集では、性能や品質だけでなく、コストとの兼ね合いなども考えながら紹介していきたい。
さて、今回の特集では、まず手ごろな価格の消費電力7ワット前後のタイプを取り上げて、その後に9ワット前後のタイプを紹介するつもりだ。基本的に、店頭での実売価格が安かったものから順に紹介する(購入店は、東京・秋葉原の「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」)。
今回の特集で取り上げたLED電球一覧(電球色、7〜9ワットクラス) | 消費電力 | 全光束 | 購入時の価格 |
---|---|---|---|
NECライティング“LIFELED'S”「LDA8L」 | 7.5ワット | 405ルーメン | 1780円 |
三菱電機オスラム“PARATHOM”「LDA7L-H」 | 6.9ワット | 405ルーメン | 1980円 |
パナソニック“EVERLEDS”「LDA7LA1」 | 6.9ワット | 450ルーメン | 2380円 |
シャープ“ELM”「DL-LA42L」 | 7.8ワット | 485ルーメン | 2380円 |
日立アプライアンス「LDA7LA」 | 7.3ワット | 350ルーメン | 2380円 |
東芝ライテック“E-CORE”「LDA7L」 | 7.2ワット | 485ルーメン | 2380円 |
パナソニック“EVERLEDS”「LDA7L-G」 | 7.2ワット | 390ルーメン | 3480円 |
シャープ“ELM”「DL-LA62L」 | 9.8ワット | 610ルーメン | 4380円 |
東芝ライテック“E-CORE”「LDA9L」 | 9.4ワット | 650ルーメン | 4480円 |
パナソニック“EVERLEDS”LDA9L-H」 | 9.2ワット | 650ルーメン | 4480円 |
まとめ:シチュエーション別、LED電球“使える”ランキング | |||
最初に取り上げるのは、NECライティングの「LIFELED'S LDA8L」。この製品は1個売りでは1780円、2個セットで3380円と、今回購入した製品の中ではもっとも安かった。ネット上の販売店を見ると1300円台を付けている店もあるお買い得モデルだ。安いながらも、照明器具で長年実績のあるNECライティング製ということで信頼性も高い。
まずはサイズと外観を見ていこう、NECライティングの初期のLED電球は放熱フィンが大きく野暮ったいデザインだったが、最新モデルのLDA8Lはフィンがなくなり、ほこりのたまりにくい、すっきりしたデザインとなった。形状も白熱灯に似たフォルムだ。放熱部はシルバーのツルツルした素材になったので、取り付けるときは手を滑らせて落とさないように気をつけたい。
デザインはシンプルになったものの、サイズは60(外径)×113(長さ)ミリと大きめで、今回紹介する中ではスペック上では縦の長さが最長となっている。重量については120グラムと少し重めだ。口金の部分に「調光器付器具や非常用器具、水銀灯器具などで絶対に使用しないでください」と目立つように注意書きが書いてあるのは親切だ。
全光束は405ルーメンで、演色評価数は80Ra。このクラスの電球色タイプとしては全光束は標準的だが、消費電力は7.5ワットと少し高めだ。明るさについては、パッケージには「ランプ単体では30ワット」という表記があり、発売時のリリースでは「床面や机上面の照明効果は電球60ワット形と同等」となっている。寿命については、ほとんどのE26形LED電球と同じく、4万時間を実現している。
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