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» 2011年05月23日 14時50分 公開

レビュー:精悍なマスクに多彩な再生機能、マランツ「UD7006」を試す (2/2)

[野村ケンジ,ITmedia]
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 配線に関しては、一般的には電源とHDMI、LANケーブルの3つで事足りるのでとても手軽だ。今回の設置では使用したわが家のパイオニア製のAVアンプ「SC-LX71」が3Dコンテンツに対応していないため、アナログマルチチャンネルで接続することになったが、それを含めても大した手間ではなかった。後ほどサウンドチェックの項目にて詳細は語るが、HDMI出力が1系統しかなく音声専用の出力として使えないことや、逆にアナログ音声出力の優秀さが際立つ場面もあったので、こちらは積極的に使ってほしいところでもある。

 セットアップメニューに関しては、メニューがグラフィカルなうえ、項目も分かりやすく整理されていて結構使いやすかった。You tubeやメディアプレーヤーがワンキー、もしくはオーバーレイ表示で簡単に選択できると完璧だが、さすがにそこまでは求め過ぎかもしれない。

メニュー画面はグラフィカルなうえ項目が上手く整理されているためとても分かりやすい(左)。スピーカーの設定画面。さまざまなパターンがデフォルトで用意されているので操作は簡単だ(右)

映像と音声をチェック

 まずは映像のチェックからスタートしよう。BDビデオを再生すると、一般的なBDレコーダーとは一線を画す、緻密で階調の豊かな映像を楽しむことができる。色合いに派手さはないものの、中間調のニュアンス表現が細やか。それでいてダイナミックレンジが広めに確保されているため、精細感の高い、クリアで空間表現の良好な映像を楽しめた。いっぽうでDVDビデオからのアップコンバートは、解像度感の向上はそれなりにあるものの、かえってDVDメディアの限界を感じてしまう印象が残った。良い意味でも悪い意味でも、映像ソースの実力を素直に反映するプレーヤーといえるだろう。

 続いて音声のチェックを行った。UD7006では、HDMIのほかに同軸デジタル、ステレオアナログ音声出力、マルチチャンネルアナログ出力の計4系統が用意されているが、注目はアナログマルチチャンネル出力だ。CDでは少々線の細さが目立っていたものの、SACDではニュアンス再現の良さ、解像度感の細やかさが見事にマッチして、なかなか冗舌な音楽表現になる。空間表現も上手で、BD「300」を見るとHDMIに対し多少ダイレクト感や音のキレが弱まるものの、サラウンド感や音の奥行き表現などはかえってスムーズで自然に感じた。ステレオのアナログ出力に変えるとさらにピュアさを増し、同軸デジタルでは低域の力強さが加わる印象に変化したが、その差は好みの範疇といえるレベル。今回のシステムでは(SC-LX71が3D非対応ということもあって)マルチチャンネル・アナログ出力を使用するのがベストだったが、HDMIも含め、好みによってどれをチョイスしてもかまわないだろう。

オーディオ設定画面で、AVアンプなどに合わせた細かいセッティングが行える(左)。ネットワークプレーヤー機能やYou tubeへはメニューからアクセスできる(右)

リモコンは比較的ボタン数の多い多機能タイプを付属する(左)。ネットワークプレーヤーの画面。見栄えはとてもシンプル。その分使い勝手はよい(右)

 このように、音声クオリティーにはさほど不満はないのだが、唯一残念に思ったのがDLNA再生における対応フォーマットの少なさだ。FLACやアップル系のフォーマットが再生できないのは致し方ない部分もあるが、WAVでも最高48kHz/16bitまでというのは、いまやひと昔前の対応レベル。これからは96kHz/24bitや192kHz/24bitの音楽ファイルが増えてくるだろうから、今後の製品ではこのあたりのアップグレードに期待したいところだ。

 いずれにしろ、3D非対応のAVアンプを所有し、SACDマルチチャンネルなども再生したいという人には、うってつけの製品だといえる。CDやSACDだけでなく、音楽ライブBDなどをよく見るという人にもお勧めしよう。

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