ヤマハは6月15日、AVアンプの新製品「RX-V771」を発表した。春に登場した「RX-V471」「RX-V571」の上位にあたるスタンダードモデルで、ブラックとゴールドの2色を7月下旬に発売する。価格は各8万9250円。
各チャンネル95ワット(定格)の7.2ch対応AVアンプ。ヤマハの2011年モデルはエントリー機から「シネマDSP」の3Dモードを搭載するなどラインアップを通じてスペックの底上げが図られているが、RX-V771のラインからディスクリートのアンプを採用するなど、基本性能でエントリー機と一線を画す。
新製品の特長は、まずPCオーディオ関連の機能を充実させたこと。フロントにiPodなどをデジタル接続できるUSBポートを備え、96Hz/24bitに対応。またDLNA1.5およびWindows 7対応のネットワークオーディオ再生でもFLACの96kHz/24bitまでをサポートする。「ネットワークオーディオに関しては、機能だけなら専用プレーヤーのNP-S2000と同じことができる」(同社)。
音質面は、ハイレゾリューション音源を前提とした「ワイドレンジ&音のヌケ重視。低域のボリュームもプラスしている」(同社)。例えばプリアンプ部のオペアンプをナショナルセミコンダクター製に変更して「伸びやかな鳴りを実現」した上、抵抗も従来とは異なるメーカーから調達するなど、部材の選別からチューニングに至るまで一貫してハイレゾ志向になっているという。
初期設定やメニュー表示については、上位機ゆずりの日本語GUIを採用した。入力画像にオーバーレイ表示が可能だ。また、入力切替時などに画面の四隅を使ってサラウンドフォーマットやDSPメニューを表示する「ステータスバー」を採用している。同一ネットワーク内にあるPCからWebブラウザを使ってAVアンプをコントロールできる「ウェブコントロールセンター」にも対応。さらに、iPhoneアプリ「AV CONTROLLER」(無償配布)を使えば、iPhoneやiPadでAVアンプの基本操作が行える。
外観デザインは下位モデルと共通。違いは、フロントパネルがアルミとなり、中央のプログラム選択ノブがシーリー式スイッチに変わっている程度だ。背面端子は、アナログマルチ入力などを省略し、D端子入力も1系統とするなど簡略化を図った。また、スピーカー端子はメンテナンス性を考慮して先が細くなったほか、ACインレットをリアパネルの下部に移すなど、使い勝手重視の変更が加えられている。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
型番 | RX-V771 |
---|---|
定格出力 | 95ワット×7 |
シネマDSP | シネマDSP<3Dモード> |
HDMI端子 | 入力×6(うち1系統はフロント)、出力×2 |
そのほか入出力端子 | 同軸デジタル×2、光デジタル×2、USB、D端子×1、コンポーネント入力×2、S端子/コンポジット×5など |
外形寸法 | 435(幅)×171(高さ)×367.5(奥行き)ミリ |
重量 | 11.2キログラム |
価格 | 8万9250円 |
発売時期 | 7月下旬 |
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