一見して分かるのは調光レベルを最低にしたときの明るさの違いだ。白熱灯のほうがギリギリまで暗く絞れるのに対して、X16-WJのほうは最低にしてもそこそこ明るく、それ以下にすると完全に消灯してしまう。
シェードの光り方もまったく異なり、白熱灯は暗くすると色が変わって黄色がどんどん増してオレンジ色っぽくなっていくが、X16-WJのほうは最後まで同じ色だ。X16-WJは光の広がりも白熱灯に比べると狭く、光が上のほうに偏っている。もっとも明るくしたときは天井が白く飛んでいるが、床のほうはちょうどいい明るさになった。
1000ルーメンという桁外れの明るさを実現しながらも、白熱灯と似た自然な色合いを楽しめるX16-WJは、広い空間に最適な1本といえるだろう。調光器にも対応しているので、例えばリビングルームで使用して、食事のときは明るく、テレビで映画を見るときは暗くするといった使い方も可能だ。また、吹き抜けなど天井が高いスペースを1本で照らすときも、X16-WJの明るさが発揮されるだろう。長寿命でメンテナンスの手間がないLED電球は、取り外ししにくい場所にも適している。もちろん店舗照明などプロユースにも最適だと思う。
注意しなくてはいけないのが、本体の大きさだろう。白熱灯や電球形蛍光灯と比べてかなり大きめなので、場合によっては取り付けられない器具もある。また、トイレや廊下での例を見れば分かるように狭いスペースでは明るすぎて適さない。
本製品は発売されて間もないので、まだ店頭価格がどれくらいになるかは分からないが、従来モデルの「X15-WJ」の実売が「価格.com」の最低価格で5065円なのを考えると、けっこう高価になるものと思われる。消費電力が高いことも考慮して、使いどころは間違えないようにしたい。
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