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動画鑑賞にちょうどいい、iPadを横置きできるドックスピーカー「JF-ARS20iA」野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(2/2 ページ)

» 2011年08月02日 12時33分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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オーディオブランドの面目躍如

 価格やサイズからそれほど期待できないだろうと思っていたものの、思ったよりも健闘してくれた。本格オーディオ並みとは行かないが、目覚まし機能主体のiPodドックスピーカーとは一線を画すクオリティーを持ち合わせている。とくに中域は見通しが良く、歌声がしっかりと届いてくるのはうれしい。さすがにピアノの左手(低域)は量感不足が否めないものの、右手(高域)はタッチが力強くて好印象。時に音の厚みが誇大と感じてしまうほどだ。ドラムのスネアもスパンスパンと小気味よく響き、演奏のノリをさらに良くしてくれる。純粋に音楽再生用としても、そこそこの満足感を与えてくれそうだ。

縦置き/横置き。横置きなら画面には適度な角度がついて映像作品も存分に楽しめる

 もちろん本来の使い方、映像コンテンツ再生用としては充分な実力といえる。低域の量感がそれほどないのでハリウッド映画などでは迫力に欠けそうだが、薄型化で音質が軽視されがちな小型テレビには決して劣らぬ音の臨場感を持ち合わせている。オーディオブランドの面目躍如といったところだ。

 しかし何といってもAR最大の魅力は、iPadを横置き固定できることに尽きるだろう。手間なくiPadをAVシステムとして活用できる、なかなか貴重な製品といえる。

音質評価  
解像度感 (粗い−−○−−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−○−−−ワイド)
帯域バランス (低域強調−−−○−フラット)
音色傾向 (迫力重視−−−○−質感重視)
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