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» 2011年12月01日 19時02分 公開

野村ケンジの「ぶらんにゅ〜AV Review」:“超”を付けたくなる高解像度でリアルな音楽再生、オーテク「ATH-CK100PRO」 (2/2)

[野村ケンジ,ITmedia]
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軽快な装着感に初の着脱式ケーブル

 ATH-CK100PROでは、オーディオテクニカ初の着脱式ケーブルが採用された。コネクターはシュアなどと同じMMCX方式だが、互換性はないという。実際にシュア用のケーブルで試してみたところ、まず凹凸の側が異なっているうえ(シュアはケーブルが凸側であるのに対してATH-CK100PROは本体側)、金具のサイズも微妙に異なっていた。基本的には専用品と考えたほうがよさそうだ。それよりも、長く使い続けたい高級モデルのため、ケーブル交換ができる安心感に感謝したいところだ。

コネクター部分も金メッキ処理がされている(左)。凹凸が逆になっているため、サエクのシュア用ケーブルとテクニカのケーブルをくっつけることができた。とくに意味はない(右)

 装着感に関しては、ケーブルのコネクター部が回りやすく作られていることから、装着時にちょっとした慣れが必要であるものの、いちど装着できれば、違和感なくすっぽりと収まってくれる。「コンプライ社製イヤピース」の良さもあってか、圧迫感もほとんどない。チタンハウジングなどによる軽量化と合わせて、とても軽快な装着感だった。

エレキギターのピックアップまで分かる? 高い解像度感

 先代「ATH-CK100」も見事なフラット特性を持つ良質な製品だと思ったが、「ATH-CK100PRO」はさらに次元の異なるサウンドを披露してくれた。とにかく端正で、フォーカス感が高いのだ。帯域バランスは基本的にフルフラットだが、録音そのままのサウンドをカラーレーションなく再生してくれるため、記憶に忠実な音楽が楽しめる。

 しかも、解像度感が“超”を付けたくなるほど高く、抑揚表現が細やか、音色も細かいニュアンスまでしっかり耳に届いてくるため、演奏がとてもリアルに感じられるのだ。例えばアコースティックギターは胴なりの音色でボディの素材まで分かりそうに思えるし、エレキギターの演奏ではエフェクターの種類どころかピックアップまで分かりそう。これはいい。

 そのあまりにストレートな表現ゆえ、常に冷静さを保ち続けているクールビューティー的な音に聴こえてくるときもあるが、そのぶん演奏の全体がよく見えるメリットもある。さらに、音楽ジャンルに得手不得手がなく、モニター系のように高域が強過ぎるように感じることもない(モニター系の製品がそういう特性にしている訳ではなく人間の耳が特性上そう聴こえる傾向がある)絶妙なチューニングによる聴きやすさもいい。この上質なサウンドは、大いに魅力的だ。

音質評価  
解像度感 (粗い−−−−○きめ細かい)
空間表現 (ナロー−−−−○ワイド)
帯域バランス (低域強調−−−○−フラット)
音色傾向 (迫力重視−−−−○質感重視)
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