音楽ファイルで再生できたのはMP3のみだったが、同一フォルダ内なら連続再生も可能。フォルダごとにまとめておけばアルバム単位の再生も行えた。なお動画ファイルや音楽ファイルはSDメモリーカードの「contents」フォルダ以下に保存する必要がある。
静止画ファイルはDCFに準拠して保存されたファイルを再生できるため、デジカメやスマートフォン、携帯電話などで撮影した静止画をそのまま再生できる。メリットが大きいのは、やはりディスプレイサイズの大きなiPadということになるだろう。イベントなどで撮影した静止画をiPadの画面に映し出し、大勢で楽しむといった使い方も悪くない。
ポケットサーバーの魅力は、やはり著作権保護されたデジタル放送の録画番組を手軽に持ち出し、iPhoneやiPadで再生できる点だ。録画とSDメモリーカードへのコピーまではディーガシリーズの機能に頼ることになるが、とくに難しい点はない。シリーズ番組なら“繰り返し予約”の設定と同時に“番組持ち出し”もオンにしておけば、録画するたびに持ち出し用の動画も作成してくれる。ディーガシリーズの機能をそのまま利用しているからこそ分かりやすい、ともいえるだろう。
また、専用アプリもよくポイントを抑えて作られており、一度簡単な設定さえ済ませば操作に迷うことはない。バッテリー駆動時間や充電にかかる時間といった点も合わせ、モバイル製品として十分に満足できるレベルに仕上がっている。
冒頭でも触れた通り、本機は2011年9月に発売されたパナソニック版ポケットサーバー「DY-PS10」の姉妹品的な扱いであり、とくに機能面の相違などはない。しかしオリジナルが直販専売であるのに対し、本機はソフトバンクショップや大手量販店の店頭でも購入できる。また通販での扱いも増えており、入手性はぐっと良好になった。
店舗による実売価格の違いはあまりないが(原稿執筆時点)、店頭で購入して持ち帰ることができること、また馴染みの店のポイントカードなどが利用できるといったあたりはプラスαの魅力になるだろう。今回のように“ちょっとおもしろそう”な製品は、物欲がわいたとき、すぐに入手したくなるものだからだ。また、ささいなことかもしれないが、iPhone/iPod/iPadユーザーの目線から見ると、やはり「ホワイト」というカラーリングも1つの魅力である。
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