側面まで生地が覆う姿は、まるで縦長のクッション。上から見ると三角形で、背面にはメタリックなハンドルまで付いている――テックウインド(シネックスから社名変更)が4月12日に発表した「Libratone Live」(リブラトーン・ライブ)は、ちょっとユニークなインテリア志向のAirPlayスピーカーだ。
スピーカーグリルにあたる表面生地は、イタリア製のウール。さらにウールにカシミヤ素材を混ぜた“プレミアムモデル”も用意している。バッテリーは内蔵していないが、家の中で持ち運ぶことを想定してクロームメッキを施した取っ手を背面に設けた。
開発・製造元は、デンマーク・コペンハーゲンに本拠を置くLibratone。AirPlayなどワイヤレスサウンドソリューションの開発を手がけつつ、“スカンジナビアデザイン”という言葉に代表される北欧モダンデザインにも注力している。来日した同社セールス・ディレクターのSoren Louis Pedersen氏は、Libratone Liveが男女問わずに使えるユニセックスなデザインを目指したとアピール。「もう、ケーブルは忘れてAirPlayにしましょう。光沢黒(のAV機器)は忘れて、カシミヤでいきましょう」。
ユニークなのは外観だけではない。カシミヤ素材のカバーを取り外すと、正面を向いているのは大口径のウーファーのみで、2組のミッドレンジスピーカーとリボンツィーターは、後ろ向きに固定されていた。
この配置は、壁による反射を利用して「包み込むようなサウンド」を実現するため。「一般的なステレオスピーカーではスイートスポットが狭い。われわれの“FullRoom”テクノロジーは、スピーカーが設置された環境によって最適なサラウンド効果を加える」(同氏)。
専用アプリの「Libratone」(無料ダウンロード)では、壁までの距離や「コーナー設置か」などを設定すると、環境に合わせて音響効果を自動的にカスタマイズするという。設定は、設置場所ごとに保存しておける。
AirPlayによる使用をメインとするLibratone Liveだが、背面には光デジタル音声と3.5ミリミニジャックの外部入力も装備。iOSデバイス以外のオーディオ機器やテレビなども接続できる。
価格はオープンプライス。店頭では、カシミヤ入りのプレミアムモデルが7万9800円、スタンダードモデルは7万4800円前後になる見込みだ。なおAppleStoreでは、3月からブラックとグレーのスタンダードモデルを先行販売している。
発表会では、参考展示としてAirPlay対応のサウンドバー「Libratone Lounge」(リブラトーン・ラウンジ)も披露された。
Live同様、AirPlay対応に加えて光デジタル、アナログミニジャックの外部入力を備えている。スピーカーユニットは、ウーファー、ミッドレンジ×2、リボンツィーターで、総合150ワットのアンプで駆動する。もちろん「FullRoomテクノロジー」でワイドな音場を作り出すという。
テックウインドによると、日本国内での発売時期は未定ながら、価格帯としては12〜13万円前後になりそうだという。カラーバリエーションは、グレー、ブラック、ベージュ、レッドの4色。壁掛け用の金具が標準で付属する。
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