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スロットインHDDに対応した“AQUOSブルーレイ”上位モデルが登場制約の少ないHDD増設(2/2 ページ)

» 2012年04月17日 14時00分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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最新上書き録画が進歩

 録画機能は、先に登場したWチューナーモデルに準じたものだが、いくつかのアップデートがある。まず、番組ジャンルを指定しておくと、条件に合う番組を常時上書き録画する「最新上書き録画」が進化。既存モデルでは「ニュース」や「スポーツ」など、ざっくりとした分類でしか指定できなかったが、新たに番組ジャンルの中分類までサポートし、「サッカー」「野球」といった細かい指定が可能になった。

 さらに、残しておきたいジャンルを設定しておくと、上書きではなく録画番組がたまっていくという、実質的な“ジャンル別自動録画”機能をサポート。録画番組の一覧画面では、「お好みグルーピング」機能により設定したグループごとに表示できるため、ジャンル別のフォルダ分けと同じように利用できる。

「キーワード自動録画」を搭載。「最新上書き録画」のアップデートと合わせ、自動録画機能が充実した(左)。付属のリモコン(右)

 録画番組の持ち出し機能では、新たに「自動転送予約」機能を搭載。携帯電話などをUSB接続すると、設定した番組を自動転送してくれるようになった。

 「ちょっと戻っテレビ」はWチューナー機と同様だ。これは、視聴中の番組をバックグラウンドで録画しておくことで、見逃したシーンに簡単に戻れるというタイムシフト機能で、バックグラウンドで常時録画する時間は、初期設定で30分、60分、90分の3パターンから選択できる。また、録画時間を7等分したサムネイル表示により、お目当てのシーンが容易に選択できるのも特長になっている。

 ハードウェア面では、上位モデルならではの高画質・高音質パーツを投入している。BD-T2100およびBD-T1100の2機種は、アース付き3極電源コードをはじめ、独自の防振設計を施した筐体(キャビネット)とBDドライブ、オーディオグレードのコンデンサーなどを採用した。コンデンサーは、(従来機にあたる)BD-HDW700より「1つグレードの高い部材を使用した」(同社)。HDMI出力も2系統備えている。

 BDドライブは、防振設計のドライブメカを搭載したことにより、ピックアップのディスク読み取り精度が向上。静音化とともにBDダビング時間が従来より2割短縮できたという。もちろんBDXLもサポートしている。

左から「アース付き3極電源コード」「防振設計のドライブメカ」「オーディオグレードのコンデンサー」

 HDMI以外の接続端子は、D3映像出力、コンポジット映像入出力、光デジタル音声出力など。内蔵の無線LANユニットを生かした「Wi-Fiコネクト」もサポートしており、無線ルーターのない環境でも、無線対応のAQUOSあるいは別売のDLNAプレーヤー「VR-NP1」などとワイヤレス接続して、他の部屋でも録画番組やリアルタイムの放送を楽しめる。

 外形寸法は3機種共通で、430(幅)×236(奥行き)×61(高さ)ミリ。重量は、上位2モデルが約4.1キログラム、BD-T510のみ約3.3キログラムとなっている。

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