日本テレビ放送網は6月20日、データ放送とネット接続を活用したユニークな放送サービス「JoinTV」(ジョインティービー)の新展開を発表した。今年3月に放送したIT情報番組「iCon」に続く第2弾として、6月25日〜29日放送予定の情報バラエティー「PON!」で、「さらにパワーアップしたソーシャル視聴サービスを展開する」(同社)。
JoinTVは、番組放送中のテレビ画面にFacebookの“友達”リストを表示し、一緒に番組を視聴している気分を味わえる“ソーシャル視聴サービス”だ。対応する番組が放送されているときに「d」ボタン(データ放送)を押すと、画面にFacebookが表示され、ログインするとインターネット接続による情報取得に切り替わる。サーバ側でBML(データ放送用記述言語)に変換したFacebookページをテレビが読み込む仕組みのため、一般的な地上デジタル放送対応テレビとインターネット接続環境があれば誰でも利用できる。
パワーアップしたポイントの1つは、対応する放送局の拡大だ。前回の「iCon」は関東ローカルだったが、今回は日本テレビに加え、静岡第一テレビと中京テレビが参加。関東エリアに加えて、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県の視聴者も参加できることになった。既に各局のデータ放送画面で事前登録が可能になっている。
なお、3月のサービス発表時点では、サービス名称が「JoiNTV」(大文字の“N”を使用)と、日本テレビ(NTV)を主張するスタイルだったが、今回から「JoinTV」に変更している。これは、「他局にも使ってもらいたい」という日テレ側の意思表示だという。
また、自分と“友達”の星座、およびその日の運勢が表示される「テレビ史上初の星占いデータ放送」を追加。Facebookに登録されている誕生日の情報を使い、番組中で紹介する12星座占いの結果を表示する。友達の運勢(占い結果)を知ることができるうえ、自分の占い結果をFacebook上でシェアするなど、友達とのコミュニケーションにネタを追加してくれる。
さらに「いいね!」の機能は、「クリッピング・シェア」機能として進化した。例えば、番組で気になる飲食店が紹介されたとき、リモコンの「青」ボタンを押すだけで情報のシェアが完了。“友達”のテレビ画面に通知されるとともに、Facebookのニュースフィードにも「○○さんがシェアしました。」とメッセージが書き込まれる。その際、放送局が提供する詳しい情報も確認できるため、メモ書きの代わりに使えるという。
JoinTV対応の「PON!」放送スケジュールは、6月25日から29日(中京テレビは25日から28日まで)で、朝10時25分にスタート。日本テレビ放送網では、7月以降に対応番組と対応エリアをさらに拡大していく方針だ。
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