ソニーは8月30日、ドイツ・ベルリンで開催される「IFA 2012」のプレスカンファレンスで、84V型の4K2K(3840×2160ピクセル)液晶テレビを披露した。年内から世界の全地域で順次発売する。
フルHDの4倍となる約829万画素を持つ4K液晶パネルと、4Kアップスケール機能および最適化したデータベースを持つ映像エンジン「4K X-Reality PRO」を搭載。デジタル放送やBlu-ray DIscの映像をさらに精細化し、52ppi(ピクセル/インチ)の画面に映し出す。フルHDの場合の半分の距離まで画面に近づいても画素が見えず、約60度の視野角にわたって「まるで実物を見ているかのような、リアルで美しい映像が広がる」(同社)という。
偏光方式の3D映像表示をサポート。Blu-ray 3DのフルHD映像を4K2Kにアップスケールした上で、画面上の偏光シートで左右それぞれ4K1K(3840×1080ピクセル)の映像として表示する。もちろん偏光方式のため、メガネはパッシブ方式。液晶シャッター方式などに比べて低コスト、また電池不要で軽くすることができる。
音にも注力した。3Way10スピーカーを画面両サイドに配した「10 Unit Live Speaker」を搭載。独自の信号処理技術を組み合せ、高音から重低音まで定位感があり、立体的に包み込まれるような迫力のあるサウンドを実現したという。内蔵アンプの総合出力は50ワット。独自の「Clear Phaseテクノロジー」や「S-Force フロントサラウンド3D」も備え、フロントのみでバーチャル5.1chサラウンドを実現する。なお、AVアンプなどと組み合わせることを想定し、スピーカーは取り外し可能になっている(→現地リポート)。
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