ITmedia NEWS >

製品化が近づくシャープ「ICC LED TV」、他社の4K戦略との違いIFA 2012(3/3 ページ)

» 2012年09月05日 20時08分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

IGZOや「BIG PAD」、エコ家電の展示も

 シャープブースでは、同社最新製品が多数展示されていた。昨年はサッカー「Euro 2012」に合わせた展示が中心で、サッカースタジアムを模したブース全体に大型TVがいくつか置かれているといったシンプルなものだったが、今回はかなり異なる。とはいえ、すでに発表済みのものがほとんどで、日本の人々にとってニュースと呼べる話題は少ない印象。傾向としては欧州へのセールスを見込んだうえで、同地域では初お披露目となる製品を多数並べ、その反応を見る狙いのようだ。例えばIGZO関連の展示のほか、「BIG PAD」、店頭ディスプレイにも使えるAQUOSシリーズなどが典型だ。また巨大なポータブルスピーカー「GX-M10 Boombox」といったユニークな商品もあった。

シャープブース。ICC体験コーナーには行列、IGZO展示にも多くの人が集まっていた。ただし展示内容はすでに国内発表されたものと同じ

 中央部の特設コーナーにはコンセプト展示として「エコ家電」が多数配置されており、「電力の見える化」を実現するスマート家電が紹介されていた。ガラスで被われたモデルルームの壁には太陽光発電パネルが埋め込まれており、外部から光を取り入れると同時に、発電も可能になっているようだ。まだまだ実験段階だが、将来的な家電セールスポイントの1つとして検討しているのかもしれない。

AQUOSシリーズ最大となる90インチのスクリーンを利用したホームシアター体験コーナー(左)。サイネージにも使える70インチのQFHDマルチタッチディスプレイ(右)

「BIG PAD」も展示。教育機関等への浸透を狙っていくという(左)。巨大なポータブルスピーカー「GX-M10 Boombox」をDJつきでデモ(右)

エコ家電のコンセプトデモ。基本的には使用電力を計測して「電力の見える化」を実現するのが狙いだという(左)。エコ家電のコーナーの壁面ガラスには太陽光発電パネルが埋め込まれていた(右)

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.