MM総研は、「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査(12年9月末時点)」を発表した。3月末時点での調査と比べ、FTTH加入件数が93.2万件増加の2319.5万件であるのに対し、ADSL加入件数は66.4万件減少の604.1万件となった。FTTHの伸びは顕著だが、全体的な純増数は前年同期の81%と鈍化している。
一方、大きな伸びを見せているのはモバイルブロードバンドだ。FTTH、ADSL、CATV、BWA、LTEの合計契約者数は4543万件となったが、このうちBWAとLTEというモバイルブロードバンドの絞める割合は24.8%だ。伸び具合も急速であり、LTEの本格利用が開始されたことも受けてさらなる増加が見込まれる。同社では、2013年3月末には2666万件となり全体の50%を超え、2017年3月末には1億1004万件と全体の75.4%に達すると予測している。
FTTH事業者の中ではNTT東日本およびNTT西日本が合計で73.4%のシェアとなり、2012年3月末時点での調査と比較して1%の減少。純増数ではNTT西日本が勝った。一方、KDDIグループは3月末時点と比べて契約数で33.9万件の増加を見せた。シェアは11.2%と3位にとどまるが、7〜9月の四半期ベースではNTT東西の純増数を初めて上回るなど好調な成績となっている。
ISP事業者のFTTHシェアはOCNが2位以下を大きく引き離す627.5万件であり、2位のBIGLOBEが217.8万件、3位のplalaが200.8万件と続く。Yahoo!BBは186.3万件で4位となった。
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