今回紹介するのは、Android向けのMP3録音対応ボイスレコーダーアプリ「Hi-Q MP3 レコーダー」。シンプルな機能と画面ながら、かなり細かい設定が行えるアプリだ。無料で使えるライト版と有料のフル版が用意されており、ライト版は録音時間が10分までとなるほか、選択できるビットレートも制限されている。
画面は実にシンプルで、マイクの絵の下に時間表示および録音ボタン、停止ボタンが表示されているだけ。もちろん録音ボタンを押せば録音が開始されて、停止ボタンをタップすれば録音終了。録音中にもう一度録音ボタンをタップすると一時停止となる。
時間表示の下には録音したファイル名が表示され、さらにその下の太い横棒には音声レベルが表示される。画面下には録音ファイルの大きさおよびSDカードの空き容量も表示されるので分かりやすい。
上部右に設定ボタンがあり、タップするとさまざまな設定項目が表示される。ビットレートの設定は、320kbps、256kbps、192kbps、160kbps、128kbps、96kbps、64kbps、32kbpsの8種類で、ライト版では最高128kbpsまでの録音となる。なお、ビットレートは128kbpsが「CDの音質に近い」、64kbpsが「デフォルト」、32kbpsが「スピーチ用」と表示されている。
このほか、空き容量がどれくらいに達したときに録音を停止するか、オーディオ入力レベルの変更、使用するマイクの選択、保存記録の場所、録音を音楽ライブラリーに表示するかどうか、といった設定項目が用意されている。とくに日常的に多くの機能を利用するスマートフォンでは、こうした設定でメモリ容量などを保護できるのはありがたいだろう。
さらに外国語の表示に変更することも可能なほか、録音中にメッセージを覆い隠すアイコン、録音が停止したときに録音の名前を変更、シングルタップ再生、画面の向きを縦方向に固定、バッファーサイズ、サンプルレート、デバイス送信情報など、実に細かい設定が可能だ。
録音したファイルはリスト表示される。ファイルは再生やファイル名の変更が行えるほか、メールで共有したり、ほかのアプリで開いたりすることも可能だ。
実際に自分の声などを録音してみたが、ふだん使用しているICレコーダーと同じビットレート(320kbps)で比較しても音質的に劣る点はなかった。録音ファイルに雑音が入ったり、アプリが途中で落ちたりすることもなく、なかなか安定している。単体のICレコーダーの代わりとして十分使える印象だ。
ライト版の上限である128kbpsのビットレートでも会議などの録音なら十分なので、まずはライト版で試してみるのをおすすめする。フル版の価格はこの手のアプリとしては少々高いが、音楽ライブや鉄道の音、鳥の声の音などで音質を求めている人にはおすすめだ。
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