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なつかしのカセットウォークマン気分が味わえるミュージックプレーヤー「Delitape」片岡義明の「こんなアプリと暮らしたい」

» 2012年11月21日 00時05分 公開
[片岡義明,ITmedia]

 かつて携帯型オーディオといえばカセットプレーヤーという時代があった。その頃は家のオーディオコンポでレコードやラジオの音楽をカセットテープに録音し、ソニーの「ウォークマン」などのカセットプレーヤーに入れて外出先で聴くというのが定番のスタイルだった。

 筆者もハイポジだのメタルだのとカセットテープの種類にこだわったり、綿棒でヘッドのクリーニングをしたり、電池の節約のためリールに鉛筆を挿してテープを巻き戻したりと色々なことをやった。何もかもが懐かしい。

再生中は曲情報をラベル部に表示。「Universe」のロゴが入ったデザインもある(右)

 今回紹介する「Delitape」は、そんなカセットテープ時代の思い出を蘇らせてくれるiPhone/Androidアプリだ。簡単にいうと、カセットテープの絵を見ながら音楽を聴けるミュージックプレーヤーなのだが、ただテープの絵が表示されるだけでなく、再生中はきちんとカセットのリールが回り、早送りのときはリールが早回しになったり、巻き戻しのときは逆回転になったりと、なかなかリアルな動きをする。

 操作方法については、中央のテープ残量窓をタップすると再生/一時停止操作が可能で、左右のリールをタップすることで巻き戻し/早送りの操作が可能だ。

 カセットテープのデザインもバラエティー豊富で、白や黄色、緑、ピンクとカラフルな色がそろっているほか、さらに課金することで金やシルバー、木目調などユニークなデザインにすることも可能だ。中には昔のソニーやTDK、マクセルなどのカセットテープのデザインに似た感じの懐かしいデザインもあり、音楽を再生中もデザインを自由に変更できる。

 また、TwitterやFacebookなどSNSへの投稿機能も搭載しており、再生中の曲だけでなく、Delitapeの画面も一緒に共有できる。

「HATICHI」のロゴが入ったデザイン(左)。SNSで再生中の画像と曲を共有可能(中)。豊富なインターネットラジオ局を収録(右)

 音楽はスマートフォンのローカルに保存している曲だけでなく、インターネットラジオも聴ける。聴けるインターネットラジオ局はヨーロッパ各国をはじめ米国やアジア、中南米、中東と幅広い国の放送局をカバーしており、各局には「Dance」「Hits」など放送内容のジャンルが記載されているので分かりやすい。

 残念ながら日本のラジオ局はないが、この点については今後の充実を期待したい。また、インターネットラジオ機能はまだiPhone版だけのようで、この点もできれば対応してほしい。

Android版の画面。デザインが一列に並んで表示される(左)。メニュー画面(右)

 クルクルとリールが回転しているのを見ていると、かつてカセットプレーヤーで音楽を聴いていた頃の思い出が蘇り、レトロな気分に浸れる。昭和に流行った歌謡曲などを再生させてみるとなおさらだ。往年の音楽ファンはもちろん、若い世代の人にもぜひおすすめしたいアプリである。

 なお、このアプリには有料版のほか、利用できるテープデザインが少ない無料版も用意されている。興味のある人は、まず無料版を試してほしい。

  • 有料版(85円)
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  • 有料版(99円)
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