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BDは2桁増を維持するも、セル映像ソフト全体では7年連続のマイナス成長――GfK調べ

» 2013年02月27日 23時36分 公開
[ITmedia]

 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン(GfK Japan)は、2012年におけるセル映像ソフトの販売動向を発表した。

 調査によると、DVD/BDなどをすべて含む2012年のセル映像ソフト市場は、数量ベースが5161万枚で前年比9%減、金額ベースが2202億円で前年比4%減と、7年連続のマイナス成長を記録した。ジャンル別では音楽が数量ベースで27%(前年比4%増)、金額ベースで33%(同6%増)と高い成長率を示している。洋画は数量構成比27%、金額構成比12%と前年よりも縮小、邦アニメは金額構成比24%で前年並みだ。

 ただし、2012年のBDソフト市場は1282万枚(前年比11%増)、金額ベースで682億円(同16%増)と2桁増を維持しており、セル映像ソフト市場全体に占める割合は金額ベースで31%に達した。ジャンル別金額構成比は邦アニメが46%でトップを獲得しており、洋画が19%と続く。邦アニメと洋画が縮小傾向であるのに対して、音楽は対前年7%ポイント増の18%となっている。

 同社では2013年の展望として、数量・金額ともに漸減傾向が続くと予想。音楽におけるBD比率の増加や劇場公開アニメのラインアップ拡充などで成長を続ける一方、市場全体の縮小傾向を相殺するまでには至らず、最終的には前年をやや下回る水準で着地すると推測している。

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