パナソニックは4月2日、新型のIPS液晶パネルと独自の超解像技術を搭載した液晶テレビ“スマートビエラ”「FT60シリーズ」4機種を発表した。4サイズを4月下旬から順次発売する。価格はオープン。店頭では60V型が40万円前後、55V型は32万円前後、47V型は27万円前後、42V型は20万円前後になる見込みだ。
新IPS液晶は、IPSならではの視野角性能をさらに強化したもの。従来モデル「DT5シリーズ」に比べて視野角が18%拡大し、斜めから見たときの色変化を抑え、輝度、コントラストも向上したという。これに1フィールドごとに検出した映像シーンの特長に応じてLEDバックライトの光量を制御する「コントラストAI機能」を合わせ、ダイナミックコントラストは700万:1を実現。なお、偏光方式の3D表示にも対応しており、製品には専用3Dグラス1個が付属する。
「ファインリマスターエンジン」のリマスター超解像は、映像を約3万パターンのデータベースとリアルタイムに照合し、失われた高精細情報を付加する。またネット動画専用に独自アルゴリズムによる「ネット超解像」や「クリアフォント」も搭載。情報量の少ない動画も見やすい画質で表示できるという。
スマートテレビとしての機能は、同時発表のプラズマテレビ「VT60シリーズ」と基本的に同じだ。マイクやタッチパッドを搭載したリモコンが付属し、音声認識機能を使ってテレビ本体の操作が行える。また、アプリの配置などをカスタマイズできるホーム画面「マイホーム」機能を採用しており、家族それぞれが専用のホーム画面を持つことが可能。マイホームには、「ビエラ・コネクト」のアプリやWebサイトへのショートカットなどを並べることができる。
VT60シリーズとの違いは、まず顔認識で登録済みマイホーム画面を表示するためのカメラがオプションとなっていること。また画面に文字などを書き込める「PDPタッチペン」には対応していない。
録画機能もVT60シリーズと共通だ。チューナーは、地上/BS/CS110度デジタルチューナーが3基。USB外付けHDD(別売)に対して2番組同時録画を行いながら裏番組を視聴できる。DLNA機能は、DMP(プレーヤー)に加えてDMS(サーバ)の両方をサポート。スマートフォンなどからリモート予約録画が行える「ディモーラ」、録画した番組の見たいシーンからの再生ができる「ミモーラ」にも対応している。
HDM入力は3系統。ほかにD4映像入力やコンポジットビデオ入力、光デジタル音声入力、LAN端子などを備えた。USB端子は3系統(うちUSB3のみUSB 3.0対応)を用意している。
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