次に付属品の内容を紹介しよう。着脱式ケーブルは、他のモデルと同じくFitEar独自の2ピンコネクターを採用。同梱(どうこん)されるケーブルは「FItEar cable 001」となる。また、ペリカン製のハードケースやソフトケース、クリーニングブラシなども同梱されており、付属品に関しては「TO GO! 334」と全く同じ内容となっている。また、イヤーチップに関しては、S/M/Lの3サイズに加え、ダブルフランジタイプが用意されている。
付け心地に関しては、ケーブルを耳掛けするタイプなので、慣れていない人は最初面倒に感じるかもしれない。とはいえ、「F111 by FitEar」とほぼ同じ小型ボディーの採用もあって、フィット感、軽快感ともに良好だ。
さて、肝心のサウンドはというと、これがなかなかにピュアで清々しいイメージ。雑味が少なく、解像度感も高いため、歌声や演奏がとてもダイレクトに感じられる。とくに女性ヴォーカルが特筆もので、ヌケの良い高域と丁寧で細やかなニュアンス表現によって、普段より一段と美しい、印象的な歌声を楽しませてくれる。試聴した製品がほとんど新品のためか、やや低域の動きが弱く、ピアノの音にやや癖が残っているが、これは聴き込むうちに解消されそうだ。ちなみに、試聴したサウンドバランスの感触から、ドライバー構成はウーファー+ツイーターの2Wayで間違いないようだ。
それはさておき、この「Parterre」は、ヴォーカル曲、とくに女性ヴォーカルを良く聴く人には、かなり魅力的なサウンドに感じられるはず。気持ち良い音色のハイクオリティーサウンドが楽しめる、なかなかの製品だといえる。
| 音質評価 | FitEar Parterre(パルテール) |
|---|---|
| 解像度感 | (粗い−−−○−きめ細かい) |
| 空間表現 | (ナロー−−−○−ワイド) |
| 帯域バランス | (低域強調−−−−○フラット) |
| 音色傾向 | (迫力重視−−−○−質感重視) |
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