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デザインを選べる4Kビエラ、「AX800シリーズ」登場リモート視聴にも対応

» 2014年04月11日 17時15分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは4月11日、液晶テレビ“VIERA”(ビエラ)の新製品として、4Kパネルを搭載する「AX800」シリーズ3機種5モデルを発表した。新たに6軸カラーマネジメント処理を搭載して色の再現性を向上させたほか、録画番組のリモート視聴など新機能を盛り込んだ。価格はオープンプライス。5月中旬に発売する予定だ。

後方に3度傾斜した「スラントデザイン」の「TH-65AX800」(左)とスタンドを持つ「ペデスタルデザイン」の「TH-58AX800F」(右)

 画面サイズは50V型、58V型、65V型の3つで、従来のビエラ同様にスタンドを持つ「ペデスタルデザイン」(型番はAX800F)のほか、新たに画面が後方に3度傾斜した「スラントデザイン」(AX800)というバリエーションを加えた。この角度は、背の低いAVラックにテレビを設置したとき、椅子に腰掛けると見やすい角度になるという。

 また、従来は下向きだった内蔵スピーカーを今回は“前向き”に設置。磁性流体を採用した高さ7ミリのスリムスピーカーに独自のDSP処理と組み合わせ、音質と狭額縁デザインの両立を図った。

 画質面では、「ヘキサクロマドライブ」と呼ばれるカラーマネジメント技術を新搭載。通常はRGB(3原色)3つの座標軸だけで行う色補正処理を、補色となるCMY(シアン、マゼンダ、イエロー)を加えた6つの座標軸で行うことにより、より正確な色を再現するという。さらに3次元カラーマネージメント回路により、輝度の変化にも対応。例えば低輝度のシーンで暗部の色や中間色の微妙な色合いも自然に再現するとしている。

 LEDバックライトはサイド式ながらも分割駆動をサポート。画面内の明るい場所と暗い場所の明暗レベルを分析・調整する「エリアガンマ制御」で暗部の階調表現を補正する。THXの4Kディスプレイ規格の認証を取得した。

「エリアガンマ制御」のイメージ

 HDMI入力は4系統。うち1つがHDMI 2.0で、4K/60p(4:4:4)までの伝送に対応するほか、著作権保護技術のHDCP 2.2にも対応した。さらに従来機同様、Display Portも1系統搭載している。

裏番組録画にリモート視聴

 デジタルチューナーは3基を搭載。別売のUSB外付けHDDをプラスすると、2つまでの裏番組録画が可能になる。録画した番組はDLNA/DTCP-IPベースの「お部屋ジャンプリンク」でネットワーク視聴が行えるほか(DMS)、新たにDTCP+とNexTV-Fの「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」に準拠したリモート視聴機能にも対応する予定だ。リモート視聴機能は、発売後の6月中旬に予定しているバージョンアップで追加される。なお、リモート視聴ではモバイルデバイス側にも専用アプリが必要となるが、同社ではiOS版を6月上旬に提供し、その後Android版もリリースする計画としている(Android版の時期は未定)。

付属の「音声タッチパッドリモコン」

 ほかにもネットワーク関連の機能を充実させている。例えば「マイチャンネル」は、テレビ番組やYouTubeなどから横断的にコンテンツを紹介するレコメンド機能だ。テレビ番組はもちろん、USB外付けHDDや全録対応ディーガ「DMR-BXT970/ DMR-BXT870」に録画した番組、YouTubeやアクトビラ動画などから横断的に“おすすめコンテンツ”を一覧表示する。おすすめする基準はユーザーの好み。例えば番組視聴中やマイチャンネルを表示しているときに「音声タッチパッドリモコン」の「☆」(マイボタン)を押すと、テレビが学習しておすすめの精度を向上させていく仕組みになっている。

 音声認識による操作やキーワード検索も可能。声紋認識または内蔵カメラによる顔認識によってユーザーを特定し、専用の「マイチャンネル」を簡単に呼び出せるという。

 「インフォメーションバー」も新しい。テレビの前に人が立つと、人感センサーとカメラで認識して自動的に電源オン。画面下部に天気予報や時刻、おすすめコンテンツなどを表示するという。「大画面化が進むテレビをオフにした時の新しい使い方の提案」(同社)。

「インフォメーションバー」。画面下部に天気予報や時刻、おすすめコンテンツなどが表示される

型番 TH-65AX800 TH-58AX800 TH-50AX800 TH-58AX800F TH-50AX800F
スタイル スラントデザイン ベデスタルデザイン
画面サイズ 65V型 58V型 50V型 58V型 50V型
パネル解像度 3840×2160ピクセル
チューナー数 3(USB外付けHDDへの録画に対応)
映像エンジン 4Kファインリマスターエンジン
入力端子 HDMI 2.0×1、HDMI 1.2×3、Display Port×1、D4端子×1、コンポジットビデオ×1、光デジタル音声出力×1、USB×3(うちUSB3のみUSB 3.0対応)、SDカードスロットなど
実売想定価格(税別) 67万円前後 46万円前後 41万5000円前後 43万円前後 38万5000円前後
発売時期  5月中旬

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