パナソニックは、DIGA(ディーガ)の新製品として、設定したチャンネルを録画し続ける「チャンネル録画」(全録機能)に対応する2機種を発表した。HDD容量やチューナー設定の柔軟性を向上させたほか、新たにNexTV-Fの要件に準拠したリモート視聴機能を加えるなど、従来機から機能を大幅にアップした。
型番 | DMR-BXT970 | DMR-BXT870 |
---|---|---|
内蔵HDD | 5Tバイト(チャンネル録画用3Tバイトと通常録画用2Tバイトの2基) | 3Tバイト(チャンネル録画に2.75Tバイトまで割り当て可) |
内蔵チューナー | 11(地上デジタル×11、BS/CS110度×6) | 7(地上デジタル×7、BS/CS110度×6) |
チャンネル録画 | 最大10チャンネル(うちBS/CS110度は5つまで) | 最大6チャンネル(うちBS/CS110度は5つまで) |
USB外付けHDD対応 | ○ | |
実売想定価格(オープン) | 20万円前後 | 14万円前後 |
発売日 | 5月25日 | |
基本的には「DMR-BXT970」は8チャンネル、「DMR-BXT870」が4チャンネルを“まるごと録画”する仕様。このうちBSデジタルやCS110度のチャンネルも3つまで含めることができる。また、このほかに通常録画用としてデジタル3波対応チューナーを3基搭載しており、うち2つを設定によりチャンネル録画に転用可能。この場合、DMR-BXT970では通常録画用の2TバイトHDDから1750Gバイトをチャンネル録画用に割り当てることで(容量は4段階で設定可)、最大10チャンネルを約21日間、まるごと録画できるという。
一方の「DMR-BXT870」は、3TバイトのHDDを1基搭載。こちらは2.75Tバイトまでチャンネル録画に割り当てられる(すべて通常録画に使うこともできる)。このとき、最大で6チャンネルを約25日間、まるごと録画できる。
さらにUSB外付けHDDをプラスすると、最大4チャンネルのチャンネル録画を外部ストレージに割り振ることが可能だ。「DMR-BXT970」にはUSB3.0対応のポートが2つあり、チャンネル録画と通常録画に1台ずつ利用できる。一方の「DMR-BXT870」はUSBポートが1つで、チャンネル録画と通常録画のどちらに使うかを選択する仕組みだ。
MPEG-4 AVCによる長時間録画もサポートしているが、録画モードはモデルによって異なる。上位機の「DMR-BXT970」では非圧縮のDRモードから15倍まで22段階から選択が可能。一方の「DMR-BXT870」ではDRモードを利用できず、2〜15倍の18段階となる。録画モードはチャンネルごとに変更できるため、バラエティ番組やニュースをよく見るチャンネルは低画質、映画やスポーツを多く放送するチャンネルは高画質で録画するなど、番組ジャンルや放送局の特性に応じて使い分けられるという。なお、チャンネル録画番組でもオートチャプター機能が働くようになった。
まるごと録画した大量の番組データベースから目的の番組やシーンを効率良く見つけるため、新たにマイクとジャイロセンサーを搭載した「ボイス&モーションリモコン」を採用した。リモコン前面のマイクボタンを押し、見たい番組のタイトルや出演者、関連するキーワードなどを話すと、録画番組や番組表の中からお好みの番組が検索できる。
あわせて「セレクトバー」と呼ばれる新しいGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)を用い、見たいシーンだけ再生する「シーン一覧」や、人気番組やシーンをランキング形式で表示する「最新おすすめ」などのレコメンド機能も設けた。「話題のシーンランキング」は、ネットで盛り上がっているシーンをピックアップするというものだ。
「ニュース一覧」メニューは、最新のトピックスをインターネットニュースのような感覚でチェック。その中から気になる項目だけ再生することも可能だ。同社では「録画番組を効率的に視聴できるだけでなく、情報源として有効に使える新しいレコーダーのあり方を提案する」としている。
このほか、発売後のバージョンアップにより、DTCP+と次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)の「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」に準拠したリモートアクセス機能を追加する予定だ。6月上旬にファームウェアバージョンアップを行うと同時に、iOS版の専用アプリを提供(Android版も提供予定だが、時期は未定)。放送中の番組や録画番組を外出先で楽しめるようにする。
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