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最大10チャンネルを“まるごと録画”! パナソニックから新ディーガ2機種リモート視聴も

» 2014年04月04日 16時13分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは、DIGA(ディーガ)の新製品として、設定したチャンネルを録画し続ける「チャンネル録画」(全録機能)に対応する2機種を発表した。HDD容量やチューナー設定の柔軟性を向上させたほか、新たにNexTV-Fの要件に準拠したリモート視聴機能を加えるなど、従来機から機能を大幅にアップした。

「 DMR-BXT870」(左)と「DMR-BXT970」(右)

型番 DMR-BXT970 DMR-BXT870
内蔵HDD 5Tバイト(チャンネル録画用3Tバイトと通常録画用2Tバイトの2基) 3Tバイト(チャンネル録画に2.75Tバイトまで割り当て可)
内蔵チューナー 11(地上デジタル×11、BS/CS110度×6) 7(地上デジタル×7、BS/CS110度×6)
チャンネル録画 最大10チャンネル(うちBS/CS110度は5つまで) 最大6チャンネル(うちBS/CS110度は5つまで)
USB外付けHDD対応
実売想定価格(オープン) 20万円前後 14万円前後
発売日 5月25日

USB外付けHDDで拡張、オートチャプターにも対応

 基本的には「DMR-BXT970」は8チャンネル、「DMR-BXT870」が4チャンネルを“まるごと録画”する仕様。このうちBSデジタルやCS110度のチャンネルも3つまで含めることができる。また、このほかに通常録画用としてデジタル3波対応チューナーを3基搭載しており、うち2つを設定によりチャンネル録画に転用可能。この場合、DMR-BXT970では通常録画用の2TバイトHDDから1750Gバイトをチャンネル録画用に割り当てることで(容量は4段階で設定可)、最大10チャンネルを約21日間、まるごと録画できるという。

 一方の「DMR-BXT870」は、3TバイトのHDDを1基搭載。こちらは2.75Tバイトまでチャンネル録画に割り当てられる(すべて通常録画に使うこともできる)。このとき、最大で6チャンネルを約25日間、まるごと録画できる。

 さらにUSB外付けHDDをプラスすると、最大4チャンネルのチャンネル録画を外部ストレージに割り振ることが可能だ。「DMR-BXT970」にはUSB3.0対応のポートが2つあり、チャンネル録画と通常録画に1台ずつ利用できる。一方の「DMR-BXT870」はUSBポートが1つで、チャンネル録画と通常録画のどちらに使うかを選択する仕組みだ。

「DMR-BXT970」の背面端子(左)。「DMR-BXT870」の背面端子(右)

 MPEG-4 AVCによる長時間録画もサポートしているが、録画モードはモデルによって異なる。上位機の「DMR-BXT970」では非圧縮のDRモードから15倍まで22段階から選択が可能。一方の「DMR-BXT870」ではDRモードを利用できず、2〜15倍の18段階となる。録画モードはチャンネルごとに変更できるため、バラエティ番組やニュースをよく見るチャンネルは低画質、映画やスポーツを多く放送するチャンネルは高画質で録画するなど、番組ジャンルや放送局の特性に応じて使い分けられるという。なお、チャンネル録画番組でもオートチャプター機能が働くようになった。

新型リモコンでボイス&モーション操作、リモートアクセスも可能に

 まるごと録画した大量の番組データベースから目的の番組やシーンを効率良く見つけるため、新たにマイクとジャイロセンサーを搭載した「ボイス&モーションリモコン」を採用した。リモコン前面のマイクボタンを押し、見たい番組のタイトルや出演者、関連するキーワードなどを話すと、録画番組や番組表の中からお好みの番組が検索できる。

「ボイス&モーションリモコン」を採用(右)

 あわせて「セレクトバー」と呼ばれる新しいGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)を用い、見たいシーンだけ再生する「シーン一覧」や、人気番組やシーンをランキング形式で表示する「最新おすすめ」などのレコメンド機能も設けた。「話題のシーンランキング」は、ネットで盛り上がっているシーンをピックアップするというものだ。

「セレクトバー」では、画面を指差すようにリモコンを上下左右に動かすだけの操作で見たい番組や話題のシーン、最新ニュースなどをチェックできる

 「ニュース一覧」メニューは、最新のトピックスをインターネットニュースのような感覚でチェック。その中から気になる項目だけ再生することも可能だ。同社では「録画番組を効率的に視聴できるだけでなく、情報源として有効に使える新しいレコーダーのあり方を提案する」としている。

 このほか、発売後のバージョンアップにより、DTCP+と次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)の「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」に準拠したリモートアクセス機能を追加する予定だ。6月上旬にファームウェアバージョンアップを行うと同時に、iOS版の専用アプリを提供(Android版も提供予定だが、時期は未定)。放送中の番組や録画番組を外出先で楽しめるようにする。

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