では、現在外付けHDDのユーザーはどのような用途に使っているのだろうか? 梶浦氏は現在売れている外付けHDDのうち、40〜50パーセントがテレビにつながっているという見方を示した。テレビにつないで、録画データを蓄積するために外付けHDDを買うコンシューマが多くなっているというのだ。
そのような考えから、9月にSeagateブランドの外付けHDDを市場に投入する際には、家電メーカー各社が販売するテレビと接続でき、使えることを確認して販売を始めるという。売り場もパソコン周辺機器売り場ではなく、テレビ売り場に陳列してもらうという。
このように、テレビにつなぐことを考えて検証してから販売するエレコムはSeagateにとって貴重なデータを提供してくれるパートナーになるだろうと梶浦氏は語る。テレビにHDDを接続して録画データを蓄積するという使い方が一般的になっているのは日本くらいだ。今後、世界諸国でもこのような使い方が主流になっていくと、エレコムとの連携で得たノウハウを生かせる。
テレビのデータも大きくなる一方だ。現在の地上波デジタルよりもはるかに解像度が高い4K放送が試験放送の段階に入っている。4K放送が普通になり、録画して楽しめるようになったとき、1番組当たりのデータ量はかなり大きくなっているはずだ。先にも述べた通り、現在のところHDDほど巨大なデータを記録できる機器はこの世に存在しない。外付けHDD市場はこれからどんどん拡大していくのかもしれない。
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