EIZOは2014年7月31日、31.5型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan EV3237」を発表した。解像度が4K(3840×2160ピクセル)の新製品だ。価格はオープンで、EIZOダイレクトの直販価格は19万9800円(税込)。9月19日に発売の予定。
液晶パネルは広視野角のIPS方式(ノングレア)を採用。視野角は水平、垂直ともに178度だ。従来のFlexScanシリーズと同じように8ビットの色信号を受け取ったら、内部で10ビットのルックアップテーブルから最適な色を選び、8ビットで出力する機能を備える。最大表示色は約1677万色だ。
バックライトはLEDで、輝度調整には独自の「EyeCare調光」を採用。高輝度ではLEDに流す電流を調整して明るさを変えるDC調光を利用し、低輝度ではLEDの明滅で明るさを変える高速なPWM調光(18kHz)を併用することで、ちらつきを抑えつつ安定表示も実現した。
大きな画面を生かして、表示を最大で4分割するPicture by Picture(PbyP)機能に対応する。分割した表示部にはそれぞれ異なる映像入力端子からの入力画像を表示可能だ。分割パターンは左右2分割(1920×2160ピクセルを2画面)、上下2分割(3840×1080ピクセルを2画面)、左側を1920×2160ピクセルとし、右側を1920×1080ピクセル(フルHD)の2画面とする3分割、右側を1920×2160ピクセルとし、左側をフルHDの2画面とする3分割、フルHDを4画面とする4分割の5パターンがある。
さらに、表示画面の中に子画面を表示させるPicture In Picture(PinP)にも対応する。表示位置は四隅のどれかを選べ、子画面の大きさは大(幅1280ピクセル)と小(幅1024ピクセル)の2種類から選べる。PbyPやPinPの操作はEIZOが無償で配布する新しい独自ソフトウェア「EIZO Monitor Configurator」で操作可能だ。また、マウス操作で各種設定が行えるようになった独自ソフトウェア「ScreenManager Pro」も無償ダウンロード配布する。
最大輝度は300カンデラ/平方メートルで、コントラスト比は標準値で1000:1。液晶の応答速度は黒→白→黒の場合が16ミリ秒で、中間階調域が5ミリ秒。
映像入力端子はDVD-D×1、DisplayPort 1.2×2、HDMI×1。DisplayPort接続の場合は4K/60p表示(3840×2160ピクセル/60Hz)が可能だが、DVI-DやHDMI接続時は4K/30p表示となる。
本体左側にはUSB端子を3つ備え、USB 3.0対応のハブとしても利用できる。3つの端子のうち1つは充電専用端子(USB BC 1.2準拠)になる。
出力が左右1ワットずつのステレオスピーカーを内蔵しているほか、ステレオミニの音声入力端子とヘッドフォン出力端子も備える。本体の外形寸法は731(幅)×439〜578(高さ)×245(奥行き)ミリ。重量は約10.6キロ。上35度/下5度のチルト、左右344度のスイベル、139ミリの昇降調整に対応する。
消費電力は標準で30ワット、最大で105ワット、節電時/待機時で0.5ワット以下だ。
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