EIZO、4K「ColorEdge」の試作機を出展──2014年度中に2機種発売へプロフェッショナルなあなたのために

» 2014年07月02日 19時20分 公開
[笹田仁ITmedia]

 EIZOは2014年7月2日から始まった「第2回 コンテンツ制作・配信ソリューション展」(東京ビッグサイト、7月4日まで)に、プロフェッショナル向け液晶ディスプレイ「ColorEdge」シリーズの4K対応品の試作機を出展した。

EIZOが参考出展した4KのColorEdge。画面サイズは31.1型。デモでは4K/60pの動画を流していたが、不自然な動きはなく、滑らかに再生していた

 解像度は既存のディスプレイで主流となっているITU(国際電気通信連合)が定めた4K UHDTV(3840×2160ピクセル)ではなく、それより少し横の解像度が高いDCI(Digital Cinema Initiatives)の4K(4096×2160ピクセル)で、画面サイズは31.1型だ。EIZOはこの製品を特に高解像度の動画編集に向くモデルとしている。発売は2014年度中となる予定。価格は60万円程度となる見込みだ。

 液晶パネルの駆動方式は視野角を広くできるIPS方式。従来のColorEdgeシリーズと同じように8ビット(あるいは10ビット)の色信号を受け取ったら、16ビットで表現した色テーブルから最適な色を選び、8ビット(あるいは10ビット)で出力する機能を備える。さらに、発売時には従来のColorEdgeと同様にキャリブレーションセンサーを内蔵する予定だという。

EIZOのColorEdgeシリーズが内蔵するキャリブレーションセンサー。写真は「ColorEdge CG277」のもの

 接続端子はDisplayPort×2、HDMI×2。DisplayPortで接続した場合、4K表示時の最大リフレッシュレートは60Hzとなる。一方、HDMI接続の場合は30Hzだ。

写真家向け4Kディスプレイも準備中

 展示はなかったが、EIZOは2014年度中の出荷を目指してもう1機種、4Kディスプレイの開発を続けている。画面サイズは23.8型で液晶の駆動方式はIPS。解像度は4K(3840×2160ピクセル)となる予定だ。この製品は高解像度の写真を液晶ディスプレイでじっくり確認したい写真家に向くものになるという。価格は30万円程度となる見込み。

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