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ヤマハ、USB-DAC搭載の「A-S801」などプリメインアンプ3機種を発表ハイレゾからレコードまで

» 2014年08月26日 13時36分 公開
[ITmedia]

 ヤマハは8月26日、エントリーから中級までのプリメインアンプ3機種を発表した。3製品とも同社伝統の“Top-ART”思想に基づくモデル。上位機の「A-S801」にはUSB-DAC機能を搭載するなど、ハイレゾからアナログレコードまで幅広いオーディオソースに対応した。9月下旬から順次発売する。

USB-DAC機能を搭載した上位機「A-S801」のブラック。フロントパネルには、PCMあるいはDSDのデジタルシグナルを確認できるインジケーターを設けた

「A-S801」の背面端子

 “Top-ART”(Total Purity Audio Reproduction Technology)は、左右対称コンストラクションと信号経路の最短化にこだわった回路レイアウト、そして高剛性シャーシと特殊樹脂フレーム「アートベース」で不要振動を抑えるという設計手法。「音楽信号の流れに忠実であることを目指したヤマハ伝統のピュアオーディオ設計思想」(同社)。

左右対称コンストラクションと信号経路の最短化にこだわった回路レイアウト

 ラインアップは、「A-S801」「A-S501」「A-S301」の3モデル。外観は、同社のCDプレーヤー「CD-S300」やチューナー「T-S500」、ネットワークCDプレーヤー「CD-N500」などと共通のデザインテイストを持つアルミフロントパネルを採用しており、外観を統一したシステムアップが可能だ。

別売のBluetoothアダプター「YBA-11」を接続した「A-S301」(左)。「A-S501」(右)

 3機種とも基本設計は共通で、ディスクリート構成のパワーアンプを搭載。トーン/ラウドネス/バランスの各コントロールと後段バッファーアンプをバイパスし、入力系統に関わらず音質の向上を図る「ピュアダイレクトスイッチ」を全機種に採用した。

 異なるのは、主にDACの部分だ。上位機の「A-S801」には、米ESSテクノロジーの32bit DACチップ「ES9010K2M」を搭載し、最大384kHz/32bitまでのPCM音源に加え、5.6MHzまでのDSDネイティブ再生が行える(ASIO2.3またはDoP方式)。また機能面では、CDプレーヤーからの入力信号を一度バランス信号に変換して内部伝送を行うことでS/N向上を図る「CDダイレクト」モードを「A-S801」のみ備えた。

 一方の「A-S501」および「A-S301」には、バーブラウン(TI)の192kHz/24bit対応DACを搭載。光/同軸デジタル入力を使って各種プレーヤー機器やPC、ゲーム機などのデジタル接続が可能だ。また光/同軸デジタル音声入力やPhono(MM)を含む6系統のアナログ音声入力を装備し、ハイレゾ音源からレコードプレーヤーなどのアナログ音源まで幅広いオーディオソースに対応する。さらに、別売のBluetoothアダプター「YBA-11」を接続すれば、スマートフォンなどからのワイヤレス再生も可能だ。


型番 A-S801 A-S501 A-S301
定格出力(6オーム時) 120ワット+120ワット 100ワット+100ワット 70ワット+70ワット
実用最大出力 170ワット+170ワット 150ワット+150ワット 110ワット+110ワット
デジタル入力 USB、光、同軸 光、同軸
アナログ入力 6系統(PHONO、CD、TUNER、LINE×3)
外形寸法 435(幅)×152(高さ)×387(奥行き)ミリ 435(幅)×151(高さ)×387(奥行き)ミリ
重量 12.1キログラム 10.3キログラム 9キログラム
カラー ブラック、シルバー シルバー
価格(税別) 10万円 6万円 4万円
発売日 10月中旬 9月下旬

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