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そのサイズ220インチ、東芝が8Kディスプレイウォールなど最新技術を披露IFA 2014(2/2 ページ)

» 2014年09月06日 18時10分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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多チャンネル放送を便利にする「Media Guide」

 一方、メインの展示は欧州向け4Kテレビの2015年モデルと、これらの製品に搭載されているテレビ操作用インタフェースの「Media Guide」を使った機能紹介など。

展示のメインは4Kテレビ。こちらは2015年の欧州向けモデル

 Media Guideは、欧州向けの専用インタフェースを持つテレビ操作ガイドだ。テレビ番組の検索や選択のほか、オンラインと録画を含むコンテンツ再生などが行える。また利用者のコンテンツ視聴傾向を基に趣向を分析するパーソナライズ的機能を持っており、ここで収集したメタ情報をクラウド側でマッチングさせることで、お勧めのコンテンツを表示できる。

東芝が欧州で販売するテレビに搭載されている「Media Guide」のテレビ操作インタフェース。録画文化のあまりない欧州だが、最近ではテレビ番組の録画視聴が増え、何十、何百とあるチャンネルやコンテンツを効率良く録画し、見るための仕組みとして受け入れられ始めた。インタフェースは過去の操作履歴からクラウドでの学習情報をマッチングし、パーソナライズされている。例えば録画コンテンツのグリッドに表示されている「AUTO」の文字は、このパーソナライズ情報を基に自動録画されたものだ

 欧州ではテレビ番組を録画して後で視聴するという録画文化があまり浸透していないが、最近ではこの録画したコンテンツをはじめ多チャンネルにおける目的の番組を検索・管理する機能の重要性が増しており、Media Guideはそれを補助するものとなっている。

 また、最近ではデュアルチューナー搭載機も増えつつあり、テレビ視聴中での裏番組の録画や、iPadといった他のメディアタブレットを使ってテレビとは別のチャンネルをリアルタイム視聴したりといった使い方ができるようになっている。このあたりの仕組みが欧州での評価ポイントの1つとなっている、というのが東芝の説明だ。

欧州においても最近ではデュアルチューナー対応機が増えており、それを活かしたサービスを紹介している。番組視聴中の裏番組の録画のほか、iPadのような別のデバイスを使ってテレビとは異なる番組をリアルタイム視聴したりと、さまざまな使い方を提案する

 一方で、業務向けのテレビ活用提案の展示コーナーも用意されている。多くは今年のCES 2014の展示をそのままIFAへと持ってきた形だが、半年の期間を経て新しい提案を行うべく若干のアップデートが行われていたりと、いろいろ模索している様子がうかがえる。前述の220インチ8Kディスプレイと合わせ、今後ソリューションが出そろうことで4K超クラスのディスプレイに対する業務用途でのニーズがさらに増えてくるのかもしれない。

その低価格で北米での販売シェアを拡大させているChromebookが比較的大きいスペースをとっているのが特徴。これは「Chromebook 2」の名称で販売されているフルHDディスプレイ搭載モデルだが、4KのYouTube動画を再生してもパフォーマンス的に問題ない点をデモしている

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