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2つのHDMI出力でHDCP 2.2の課題をクリア――ソニーが4Kチューナー「FMP-X7」を正式発表4K試験放送だけじゃない

» 2014年09月29日 13時00分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは9月29日、CS 124/128度チューナーとHEVCデコーダーを搭載した“4K対応メディアプレーヤー”「FMP-X7」を正式に発表した。5月の4K試験放送スタート時に開発表明を行ったもの。10月18日から実売4万円前後で販売する(オープンプライス)。

ソニー「FMP-X7」

 NexTV-Fの4K試験放送「Channel 4K」に加え、スカパーJSATが2015年3月にスカパープレミアムサービスで開始する2つの有料4K専門チャンネル、さらにアクトビラが12月にスタートするIP-VoD「アクトビラ4K」に対応する。

 4K試験放送やスカパープレミアム(2K/4K)は録画も可能だ。背面のUSB端子に別売の外付けHDDを接続すれば、放送波をそのまま記録するダイレクトレコーディングが可能だ。HDDは1台あたり最大4Tバイトで、8台まで登録できる。

フロントにUSB端子を装備

 フロントUSB端子では、4K対応ハンディカムで撮影した4K動画(XAVC Sフォーマット)の保存が可能。外付けHDDに取り込んでおけば、内蔵XAVC Sデコーダーでいつでも再生できる。

 さらに最大192kHz/24bitのハイレゾ音源を含む音楽再生機能も搭載した。対応ファイルフォーマットは、MP3、WAV、FLAC。USBメモリーやウォークマンからUSB接続で外付けHDDに取り込み、HDMIから出力できる。

USB外付けHDDに録画が可能。付属のリモコン

2つのHDMI出力でHDCP 2.2の課題をクリア

 デザインやサイズは、「Channel 4K」発表会に展示したモックアップと同じ。PlayStation 4を思わせるデザインテイストで、中央にステータスランプが設けられている。なお、本体は横置き設置専用だ。

背面にHDMI出力を2つ装備

 前面パネルにはC-CASカードスロットとUSB端子、背面にはHDD専用のUSB端子に加え、LAN端子、CSアンテナ端子、そして2つのHDMI出力を備えた。既報の通り、4Kプレミアムコンテンツ再生には最新の著作権保護技術HDCP 2.2に対応する必要があるが、現在のところチップ供給の事情で対応するAVアンプなどが少ないことが問題になっている(関連記事)。

 そこでソニーでは、HDMI出力を2つ設け、一方からは映像と音声、もう一方はAVアンプなどに接続できる仕組みにした。「音声だけの方はHDCP 2.2非対応のAVアンプも接続できる。現時点では唯一の仕様だ」(同社)。

既存のAVアンプと組み合わせて4Kシアターが完成(左)。電源はACアダプター(右)

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