ITmedia NEWS >
特集
» 2014年12月11日 12時53分 公開

ハイレゾも楽しめる特選・お手軽ポタアン(2)――AKシリーズのノウハウが詰まった電源内蔵タイプ、Astell&Kern「AK10」iPhoneに“ちょい足し”(2/2 ページ)

[山本敦,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 マイケル・ジャクソンのアルバム「XSCAPE」から『Love Never Felt So Good』では、軽快なリズムセクションのビートに弾力感が加わって、音の輪郭が鮮明に浮かび上がる。ボーカルは声の輪郭がキリッと引き立って、表情の豊かさが見え始める。低域もより深く沈み込むようになり、ベースやドラムスの低音は迫力と凄みを増してくる。パーカッションや打ち込みの音がより精彩になるので、複雑なアレンジのディティールが克明に浮かび上がってくる。アンプにつなぐことで、ハイレゾの楽曲データに元から含まれていた情報の再現性が高まって、楽曲への没入感が深まる。iPhoneなどスマートフォンによる音楽再生では、その効果がよりいっそう実感できると思う。

iPhone 5sとHF Playerとの組み合わせで96kHz/24bitの音源を再生

 JUJUのアルバム「GIFT」から『また明日... Orchestra ver.』では、iPhone単体で聴くと平板にきこえていたサウンドスケープが、AK10と通すことで広がりと奥行き感、情報量の緻密さともに一段と豊かさを増す。ボーカリストの声は生々しく再現され、その存在感がより間近に感じられるようなリアリティがある。iPhone単体ではオーケストラの細かい演奏が聴き取りづらく感じられ、ボリュームを上げていくと今度は高域を中心に音が歪んできてしまい聴きづらくなるが、アンプを介することでヘッドホンやイヤホンが余裕を持って鳴るようになり、結果として演奏のディティールが自然に引き立ってくることで、長時間リスニングも快適さが持続する。

正方形の本体中央に配置された、正円形のアルミパーツはボリュームコントローラーになっている。回転させてボリュームのアップダウンになる

 Androidスマートフォンとデジタル接続する場合はオプションとして販売されているAK10専用のmicroUSBケーブルが必要だ。アユートが動作確認を行っている端末の詳細についてはホームページの対応表を参考にしてほしい。

 Mac OSは10.6.5以上、WindowsはXP/Vista/7/8を搭載するPCの外付けUSB-DACとしても使うことができる。MacBook Airをはじめ、ライトウェイトのノートPCと一緒に持ち歩いて、出張先や旅行先の宿でゆっくりハイレゾ再生を楽しむ時にも、AK10のようなマルチに使えるコンパクトなポタアンが1台あれば重宝するだろう。スマートフォンで聴く場合と異なるのは、Windows PCではドライバーのインストールが必要になる点だが、AK10本体をPCにUSB接続すれば自動的にインストールされる。

 AK10の本体には1100mAhのバッテリーが内蔵されている。目安としては44.1kHz/16bitのファイルをiPod touch 5Gで再生すると約11時間の連続リスニングができる容量だ。スマートフォンからの給電が必要なタイプのポタアンと違って、音楽再生中にスマートフォンの電源が過度に減らないメリットがある。PCにUSBで接続して聴く際にはAK10の充電が同時に行われるので使いやすい。

「ラブライブ!」とのコラボモデルは全9種類。キャラクターごとに色が異なる

 なお、AK10ではレギュラーモデルのほかに、アニメ「ラブライブ!」のμ’sメンバーとコラボレーションしたスペシャルエディションも発売されている。円形のボーリュームダイアル部分がキャラクターのテーマカラーによって異なる全9色のカラバリがそろっているほか、付属ケースの刻印やパッケージデザインにもこだわったプレミアム感満載のモデルだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.