ITmedia NEWS >

名門スピーカーブランド初のワイヤレスヘッドフォン――B&W「P5 Wireless」ワイヤレスで行こう!(1/2 ページ)

» 2015年07月27日 06時00分 公開
[山本敦ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 英Bowers&Wilkins(B&W)が2010年に発売した“初めてのヘッドフォン”である「P5」。ハイエンド・スピーカーを代表するブランドのヘッドフォンは、当時鳴り物入りで迎えられ、妥協のない音質の良さとゴージャスなデザインで瞬く間に人気を獲得した。

 その後は、アラウンドイヤータイプの「P7」、モバイルヘッドフォンの「P3」、イヤフォンの「C5」など、ポータブルオーディーのラインアップを拡充している。

 今ではiPhone/iPod対応スピーカーの「Zeppelin Air」(ツェッペリン・エアー)を始めとするワイヤレススピーカーや、PCスピーカーの「MM-1」などマルチメディアオーディオも幅広くカバー。デザイン重視のオーディオファンからも支持されている。

 そのB&Wが、“初めてのワイヤレスヘッドフォン”として「P5 Wireless」(P5ワイヤレス)を発売した。元になったモデルは、「P5」をベースにドライバーや回路周辺の設計を一新してチューンアップを図った「P5 Series 2」(P5シリーズ2)。

photo B&Wにとって“初のワイヤレスヘッドフォン”になる「P5 Wireless」が発売された

 自社開発による40ミリ径ドライバーを搭載し、振動版には緻密な動きを再現するナイロン素材を採用した。ブランドがHi-Fiスピーカー開発で培ってきた、正確な音楽再生を実現している。

photo 40ミリ径ドライバーを搭載する

装着感も申し分ないエレガントなデザイン

 基本的なアコースティック技術の要素、エレガントなデザイン、本体に用いる革とメタル素材などは、P5シリーズ2の資産を生かした。BluetoothはベーシックなSBCのほか、高音質なaptXやAACなど各コーデックをサポート。ワイヤレス環境でも高品位なサウンドをとことん追求する姿勢がB&Wらしい。

photo ヘアライン加工のアルミプレートにブランドロゴを配置

 本体にはマイクユニットを内蔵しており、ハンズフリー通話も可能。右のハウジング側面に、ペアリングしたスマートフォンやオーディオプレーヤーの楽曲再生、ハンズフリー通話などができるリモコンボタンを備える。3ボタンタイプのコントローラーと同じ操作が割り当てられていて、レスポンスは機敏だし、本体の外観を損なわないようボタンのサイズがスリムにデザインされているところにも好感が持てる。

photo 右側ハウジングの側面、後ろ側にリモコンボタンを配置する

 内蔵バッテリーはフル充電で最大17時間の連続再生が可能。充電はMicro USB経由でも行えて便利で、バッテリーが切れた時は付属のケーブルで有線リスニングもできる。マグネットで固定されているイヤーパッドは本体から簡単に取り外すことができ、中を開けてから端子にケーブルを接続する。これにより外観の美しさが確保され、ケーブルも不意に外れにくくなる。ユーザー目線での使いやすさを第一に考えたB&Wらしいアイデアだ。

 本機を取り扱うディーアンドエムホールディングスのP5シリーズ2対応高級リケーブルも兼用できるので、有線リスニングの音質グレードアップにも都合がいい。

photo 有線リスニング用のケーブルはイヤーパッドを外して着脱する

 本機が持つ大きな魅力の1つに、しなやかな質感と高い耐久性を持ち合わせたヘッドバンドのシープレザーと、光沢仕上げのアルミニウムが織り成すコンビネーションによる、高級感あふれるエレガントなデザインがある。

 イヤーパッド自体のクッション性や肌触りがいいうえ、アームを回転させながら装着感を微調節できるのもポイントが高い。オンイヤースタイルのヘッドフォンながら、長時間身に着けた時のプレッシャーも少ない。イヤーパッドやヘッドバンドの素材は本革なので、使い込むほど自然な味わいがにじみ出てくるが、革製品なので日頃から丁寧なメンテナンスを心がけたい。キャリングポーチには、ヘッドフォン本体とデザインマッチを図ったブラックのキルト素材を採用した。

photo 柔軟性の高いイヤーパッドが装着時の頭部にかかる負担を軽減する。穴のパターンも音響学的に最適な配置になっている
photo アームのデザインはイヤーパッドの向きが自在に変えられる
photo キルトのキャリングポーチが付属する
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.